平成28年11月 日赤支援の実り~ベトナム、ラオス訪問

近衞社長は国際赤十字赤新月社連盟(以下、連盟)会長として11月19日から5日間の日程でベトナムとラオスを訪問しました。
 今回の訪問はベトナム赤十字社創立70周年記念行事出席がきっかけとなりました。式典の後、グエン社長は「我々は近年、政府から援助が得られにくくなっている」とベトナムが経済成長する過程での赤十字の課題を語り、組織強化や経済的自立の方法について近衞社長に矢つぎばやに質問していました。

ベトナム赤社長と_トリミング.jpg

 両国と、血液事業や支部の支援も受けた「海外たすけあい」を通じ長い交流の歴史がありますが、ベトナムでは1997年以来、デンマーク赤十字社と共にマングローブ防災・植林を支援しています。20年たった今、その面積は1万ヘクタール(東京ドームの2千個余)。防災としての機能だけでなく住民が植林地でカニやエビを収穫できるという副次的な効果もあり、赤十字支援の成功例として国内外で高い評価を得ています。日本では今年度の地球温暖化防止活動環境大臣賞を受賞することが決まりました。日赤として初めての環境大臣賞です。

 

ラオス_Gravity-fed water system assisted by the Swiss RC, Laos_トリミング.jpg

 ラオスでは、連盟会長初訪問というラオス赤十字社にとって歴史的大イベントとなり、ボランティアから社長まで全社をあげての歓迎となりました。ラオス赤十字社は血液事業を社の事業の柱の一つとして位置づけています。日赤は、血液事業海外研修生招聘、無償献血推進への協力を進めてきた結果、現在首都ビエンチャンでは買血に頼ることなく必要な血液のほぼすべてを献血で賄えるようになりました。近衛社長は「ラオスの血液事業がこの20年で格段に発展したことを大変嬉しく思う」と感想を述べ「ラオスの献血者のほとんどが若者ということだが、日本では若者の献血が減っている。お互い情報交換をして、ラオスの経験を日本にも生かしたい」とラオスから学ぶ姿勢を示しました。
1966年に初めて行った時は信号が国に一つしかなかったビエンチャンですが、今ではいたるところに信号があり、ハノイでは道を渡るのも恐ろしいくらいの車の洪水。近衛社長はそれぞれの変貌ぶりに目を見張る5日間でした。
(写真上 ベトナム赤十字社グエン社長と会談する近衞社長、左はカステヤノス連盟アジア・大洋州局長)
(写真下 ルアンパバーンにてラオス赤十字社の事業視察をする近衞社長)