平成29年7月 移民からボランティアへ~中央アジア

近衞社長は6月28日から一週間、中央アジアのウズベキスタンとカザフスタンを国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)会長として訪問しました。

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支局訪問、(右)カリモフ・ウズベキスタン社長

連盟会長の任期満了が今年11月に迫り、限られた訪問機会を、現在連盟理事会に代表を出していないロシア語圏の二カ国の訪問にあてることになりました。近衞社長は「彼らとの意思疎通が十分かどうか気になっていた。彼らが疎外感を感じるようなことがあってはならない」と訪問理由を語ります。両国ともに中所得国です。最初に訪問したウズベキスタンでは、カリモフ社長が、ただ、ただ「Thank you, Mr. President, thank you Mr. President」と繰り返し、1925年のウズベキスタン赤新月社創立後初めて連盟会長を迎える興奮を抑えきれない様子でした。整列し、胸に手を当てて見守るボランティアの姿からも、連盟会長の訪問を感謝と尊敬の気持ちで迎えていることが伝わってきました。

 ウズベキスタン赤新月社は、会員100万人を超える盤石な会員制度による約3億円の会費、首都タシュケントにある研修施設の賃貸収入等があり、国の全土で災害対応、血液事業や独居老人訪問などの活動を行っています。一方のカザフスタンは、さらなる自立を目指し資金造生に熱心です。四か年計画を策定、政府や民間企業へ募金やパートナーシップの働きかけを積極的に行っています。会員には会員証が発行され、イントラネットを活用した管理を進め、将来はボランティアにも適応する計画です。

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カザフスタンの市場で移民女性と

近衞社長は今回の訪問で『移民ボランティア』の存在が印象深かったと語ります。両国の赤新月社は移民に対して法律相談や結核・HIVなどの感染症対策等の活動を行っていますが、他の地域の移民支援と異なるのは、移民は一方的に支援を受ける側だけではないということです。経済的に豊かなカザフスタンは多くの移民労働者を受け入れていますが、首都アスタナの旧市街の市場では大勢の移民が店を開いています。近衞社長がハンカチを買った雑貨店の女主人は、7~8年前にキルギスタンから来てボランティアの支援を受けました。そして今、彼女自身が赤新月社ボランティアとして移民への生活相談にのっているとのこと。近衞社長は「カザフスタンは多民族が平和に共存している。他の地域の手本として経験を共有して欲しい」と感想を述べています。

 秋に行われる連盟理事会選挙では、ロシア語圏から統一候補を立てる計画です。近衞社長の期待にたがわず着実に地域の交流を持続、発展させているようです。