急速に変化する時代の今こそ、地域の力を!

世界の191の国と地域に赤十字・赤新月社があり、それぞれの国の中で赤十字活動を日々推進しています。一方で、気候変動や災害、人口移動など国を超えた地域内の共通の課題にも取り組む必要があります。

中東地域を含むアジア・大洋州地域の赤十字・赤新月社は4年に1度一堂に会し、各国の抱える問題や課題について話し合い、連携を深めるために、地域会議を実施しています。2018年11月、フィリピンに51の国と地域の赤十字・赤新月社の代表が集まり10回目の地域会議を開催しました。

BDY_1210 (2).JPGのサムネイル画像 活発な議論の場となる地域会議©フィリピン赤十字社

急速に変化する時代におけるアジア・大洋州地域の人道活動の推進

災害や紛争により被害を受ける人々が後を絶たない今、特にアジア・大洋州地域では、今後900万人が気候変動による海面上昇などにより暮らしを脅かされると言われています。また、中東地域では、移民・避難民などの支援を必要とする人々が増加し、問題は長期化しています。

この会議で、これまでの活動をただ継続するのではなく、より信頼され、一緒に活動したいと思われる赤十字であり続け、支援を必要とする人々に確実に支援を届けるために、「マニラ宣言」がまとめられました。若者や女性が赤十字・赤新月社の意思決定にさらに関わることや、地域特有のさまざまな自然災害、気候変動や移民・難民に関する活動の強化などを明言しています。

ユースのパワーを勢いに(♯YouthAtTheCentre)

各地域からはユースボランティアも多数参加。ユースボランティアが率先して活動することで、各国の赤十字・赤新月社がより強固になり、結果的により災害などに強いコミュニティが形成されます。

彼らは、「♯YouthAtTheCentre(ユースを中心に!)」と銘打ち、ユースの意思決定への参加や最新の技術を活用した革新的な活動の実施などを訴えました。

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ユースボランティアが率先して意見を発表(左から3番目が日本赤十字社のユースボランティア)©JRCS

~NHK海外たすけあいキャンペーンが始まりました~

今年で36回目を迎える「NHK海外たすけあい」キャンペーンは、世界各地で起こる災害や紛争、病気などで苦しんでいる人びとを救うために、日本赤十字社が毎年NHKと共同で実施している募金キャンペーンです。寄せられた寄付金は、世界に広がる赤十字のネットワークを通じて、これまで世界155ヵ国で支援を必要とする人びとのために活用されてきました。「苦しんでいる人の力になりたい」という皆さまの想いと、世界の苦しんでいる人びとをつなぐ募金キャンペーンが、今年もスタートしました!

  • 買い物感覚で寄付を実感!Donashop(ドネ―ショップ)

英国のチャリティー団体が発表する世界寄付指数ランキングでは、日本は139カ国中111位という結果でした※。その理由の一つとして考えられるのが寄付の不透明性で、日本赤十字社にも、「自分の寄付が何に活かされているのか知らない」といった声も寄せられています。

そこで、NHK海外たすけあいキャンペーンの一環として、皆さんの寄付がどんなモノやコトになっているのかという疑問に答えるコンセプトショップ『Donashop(ドネ―ショップ)』をウェブサイト上にオープンしました。お店で商品を選ぶように支援物資を選び、買い物するように寄付を行うことで、寄付がどのように役立つかを具体的に実感することができます。ぜひ覗いてみてください!

★Donashopウェブサイトはこちら:http://jrc-tsudukeru.jp/donashop/

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Donashop(ドネ―ショップ)の商品の一例です。実際に商品を購入するように寄付ができます。

※Charities Aid Foundation(CAF), 2017年度

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