看護師等の教育とは

赤十字の大学・看護専門学校では、看護師になるために国が定めた科目のほかに、赤十字について理解する「赤十字概論」や、災害医療について学ぶ「災害看護論」、救護訓練など、赤十字の特色ある教育を行っています。

卒業生は、多くの医療施設・教育施設で働くほか国内の災害救護はもちろん、アジアやアフリカの紛争地域などの国際救援でも活躍し、世界でも高い評価を受けています。

看護師等の教育

日本赤十字社は世界の190の国と地域にグローバルなネットワークを持つ、人道支援機関です。紛争・災害・病気などで苦しむ人を救うため、国境も、民族も、宗教も越えて、あらゆる支援を行っています。

看護師養成は125年の歴史があり、現在、看護大学6校・看護専門学校16校で約1,325人の看護師を養成しており、病院・血液センター・社会福祉施設などでは約3万7,000人の看護師が働いています。

赤十字の看護師は国内外を問わず、紛争や災害の地で救護活動を展開しており、その活動で培った災害看護を体系化し、津波被害に襲われたインドネシア・バンダアチェの看護学校に災害看護の教育プログラムを導入する活動なども行いました。

赤十字の教育施設では、豊かな人間性を育み看護に関する幅広い能力を備え、広く社会に貢献できる人材を育成しています。

看護管理者の教育

豊かな人間性を養い、組織の推進者、変革者として活躍できる看護管理者の育成を目指した継続教育機関として、日本赤十字社幹部看護師研修センターがあります。

日本看護協会の認定を受けた認定看護管理者の教育機関です。赤十字看護管理者研修I、II、IIIは日本看護協会の定めるファーストレベル、セカンドレベル、サードレベルの各コースに対応しています。

継続教育システム

赤十字施設のキャリア開発ラダー.jpg

 日本赤十字社看護部では、平成16年に全国92の赤十字病院にキャリア開発ラダーを導入する方針を示し、「赤十字施設のキャリア開発ラダー」の仕組みづくりを行いました。
 このラダー導入は、組織の理念に基づいた赤十字の看護の質向上と専門職としての看護師の職務満足の促進を主な目的としています。

 看護実践者のキャリア開発ラダーは、5段階の到達目標(レベルI~V)を設定し、目標を達成するための教育研修と一対になっており、職場の上司や先輩の支援を受けながら、段階的に取り組むことができます。

 また、平成21年度からは、看護管理者や国際救援活動に参加する看護師のキャリア開発のための教育も整備し、管理者ラダーは平成22年度から、国際ラダーは平成24年度から各施設での運用を始めています。

 「赤十字施設のキャリア開発ラダー」の導入により、看護師個々が自分のキャリアを自分で開発できる体制を整えています。

 さらに、この仕組みを活用し、赤十字のグループメリットを生かした人材育成の一環として人事交流を促進し、赤十字全体の質が向上することを期待しています。

看護師等養成施設一覧へ

新人看護職員研修

保健師助産師看護師法および看護師等の人材確保の促進に関する法律の改正により、平成22年4月から新人看護師の卒業後の研修が努力義務化となりました。これに先立って、厚生労働省から平成21年12月に「新人看護職員研修ガイドライン」が公表されています。

日本赤十字社でも平成23年度、赤十字の理念を基盤として、「自らをかえりみて考える」省察(せいさつ)の考え方を取り入れた「日本赤十字社の新人看護職員研修システムガイドライン」を作成しました。新人看護師だけでなく、教育する側の先輩看護師も支援し、ひとも自分も大切にする「育み育まれる組織づくり」を目指しています。