助産師をめざそう!④~日本赤十字社助産師学校~

日本赤十字社では、1921(大正10)年より助産師の養成を開始し、現在では日本赤十字社助産師学校および日本赤十字看護大学・大学院にて年間約92名の助産師を養成しています。

その中でも、年間約40名の助産師を養成している日本赤十字社助産師学校について、シリーズ(全5回予定)で紹介しています。第4回目は、日本赤十字社助産師学校同窓会「松契会(しょうけいかい)」の創立95周年記念行事の様子についてお届けします。

「松契会」創立95周年記念行事

 平成29年10月、日本赤十字社助産師学校の同窓会「松契会」の創立95周年記念行事を同窓会主催で開催しました。

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    第6代社長徳川家達の揮毫

「松契会」は大正13年9月の創立との記録が残されており、大正11年5月に開院した日本赤十字社産院に勤務した産婆看護婦及び、産婆生徒を正会員とし、既に退職した産婆看護師を特別会員として組織されました。

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「松契」創刊号に掲載された産院の玄関と松

「松契」の名付け親は、当時の日本赤十字社社長 平山成信です。いつまでも松のみどりのようにありたいと願う心にあったと記されております。その後、産院の集会室に掲げられた「松契」の文字は、次期社長であった徳川家達の揮毫(きごう)と伝えられています。この書は、松契会によって大切に保管されており、名前の由来となった松の木は、今なお、校舎の前で美しいみどりをたたえています。

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       松契会会長挨拶

昭和7年に創刊された同窓誌「松契」は、会員相互の交流、日進月歩する世の中の情勢に遅れることなく品性の陶治、学術の研磨を目指し刊行されました。本誌は、単に同窓誌として親しまれただけでなく、助産の業界を牽引する学術誌のごとく非常に充実した内容で構成された雑誌でした。戦中戦後をくぐりぬけ、物資の少ない時代には一次休刊した歴史もありましたが、昭和27年には再び刊行し今日に至っています。インターネットが普及している現代と違い、新しい知識を共有し、相互の活動について理解するためのツールとして、多くの同窓生に愛され代々読み継がれてきたようです。95周年記念誌を編纂するにあたり、古い本誌をひも解くと、諸外国、国内で活躍される様子や、互いに切磋琢磨されてきた様子が伝わってきます。先輩方の凛とした文面に背筋が伸び、この精神と歴史の重みを後世にしっかりと引継ぎたいという気持ちに駆られます。

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       「私の歩み」を語る卒業生4名

95周年記念行事では、映画監督の豪田トモ氏をお招きし、映画「うまれる」を主題に「産み育てる意味、素晴らしさ-どう伝えるか、支援するか-」というテーマで講演をいただきました。記念講演は、卒業生150名のほか一般の方にも公開しました。当日は、あいにく東京に台風が到来した日でもありましたが、全国から多くの方がお祝いに駆けつけてくれました。お昼は食堂に集いお弁当を囲んでの昔話。「私の歩みを語る」と題して4人の卒業生に思い出を語ってもらいました。これから助産師としてどのようにありたいかなど、単に思い出に終始しない語りから伝統的に受け継いだ助産師としての気骨を感じました。

食事の後は、チェリストの竹花加奈子氏をお迎えしてのミニコンサートもあり、卒業生との演奏や皆さんとの合唱など、時を忘れて華やかな時間を楽しみました。

95周年記念行事は、はじめから終わりまで全て卒業生による手作りの会でした。こんなところでも母親学級で鍛えた企画力が活かされるとは・・・。脈々と受け継がれる隠れたカリキュラムのありがたさを実感しました。先輩を敬い、後輩を思う、こうして誰かのためになるということは、物事の最中では大変に感じても、過ぎてしまうと良い思い出になるものですね。

産婆学校はじまって以来の卒業生は、今年でおおよそ3,000人に達する予定です。これまで多くの臨床家や教育者を輩出してきました。100周年まであと5年、古きを温ねて新しきを知る、伝統に甘んじず、助産師の技を皆で研磨し続けたいと思っています。これからも、助産師になることを希望している新しい仲間をお迎えし、創立100周年をともにお祝いできることを楽しみにしています。

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チェリスト竹花加奈子氏によるミニコンサート

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「ふるさと」を合唱(演奏:竹花氏と卒業生)

以上、日本赤十字社助産師学校同窓会「松契会」の創立95周年記念行事の様子をお届けしました。

日本赤十字社助産師学校のHPはこちら<<http://www.med.jrc.or.jp/relation/tabid/388/Default.aspx

(日本赤十字社助産師学校)