【雪上安全法】地域で一体となって、スキー場の事故を防止!(北海道支部)

今冬もコース外を滑るバックカントリースキーなどによりスキー場での事故が起きています。雪山の壮大な景色を眺めながらのウィンタースポーツは、楽しいですが同時に危険をともなうものです。

日本赤十字社北海道支部(以下、北海道支部)では、1月24日、今年も「赤十字スキーパトロール競技大会」を開催しました。

競技大会では、スキー場でけがや急病が発生した場合の応急手当や傷病者を搬送する技術などを競います。

ss_190314_01.jpg

雪山という特殊な環境で応急手当や搬送を行うには、スキーの技術だけでなく、資材を扱う技術が必要です。

雪上での傷病者の搬送では、「アキヤ」と呼ばれるボードを用います。

ss_190314_02.jpg ss_190314_03.jpg

ss_190314_04.jpg

晴天のなか、閉会式でお互いの健闘を
称え合いました。

今年で47回目となる大会は、南富良野町で開催し、北海道内の各地から7チーム46名が選手として参加しました。

参加者は、病院の看護師や学校の先生、企業の従業員など。日頃は別の仕事をしながら、赤十字雪上安全法救助員の資格を活かしてボランティア(安全奉仕団等)としてスキーパトロール活動をしています。

ss_190314_05.jpg

南富良野町赤十字奉仕団の方々による
炊き出しで、豚汁がふるまわれました。

また、運営は主催した北海道支部や参加した選手だけでなく、会場となった南富良野町の職員やスキー連盟の方々をはじめ、地元の赤十字ボランティア(南富良野町赤十字奉仕団)も加わり、「雪の事故からいのちを守りたい」という想いのもと、地域一体となって運営されました。

主催者は次のように語ります。

「北海道には数多くのスキー場があり、出場した選手は赤十字雪上安全法の救助員として、それぞれ地元のスキー場でパトロール活動をしています。大会への出場をきっかけにさらなる技術の向上を図っていただきたいです。また、多くの方に安全奉仕団の活動を知っていただき、一緒にスキー場の安全活動に参加してほしいです。」

訪れた方が、安全に楽しんでいただくために、それを支える人々がいます。

雪上安全法講習は、北海道支部において開催しております。(シーズンが限られておりますため、ご注意ください。)

ss_190314_06.jpg