東日本大震災から5年 ユースボランティアが福島を訪問①

2011年3月11日に発生した東日本大震災に対する理解を深め、防災・減災への意識の醸成を目的として、全国各地から集まった30歳以下の赤十字ボランティア(以下、ユースボランティア)49人が、福島県を訪問しました。

訪問初日の2月25日は、日本赤十字社福島県支部で地域を拠点に活動するボランティアや、同世代の赤十字青年奉仕団メンバー5人と交流。

震災当時は、同県内での救護活動が思うようにできなかったジレンマや、自身も被災者でありながら数十日間にわたって炊き出しを行い、被災された方がたを支援した経験を交えながら、赤十字ボランティアとして今後できることはないかを議論しました。

また同日、福島県の災害対策課から福島県の被害状況と今後の復興への取り組みについて、説明を受けました。

福島第一原子力発電所の事故にも遭いながら、いかに福島の復興を目指していくのかという点についても担当者から説明があり、参加したユースボランティアは熱心に耳を傾けました。

1日目を終え、参加者からは「放射線に対する正しい知識を身に付けて、赤十字ボランティアとして何ができるか考えていきたい」「県民の皆さんが地震や津波などの災害だけでなく、風評被害にも苦しんでいることをあらためて感じました。今回得た知識を家族や友だち、ボランティアの仲間にも伝えたい」と感想を語りました。