若者同士でエイズ予防啓発を~HIV/AIDSピア・リーダー養成研修会~

8月19日、20日にHIV/AIDSピア・リーダー養成研修を国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で開催し、29名の青年赤十字奉仕団員が参加しました。

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ピア・エデュケーション体験のコマを担当するのは同じ青年奉仕団のサポーターたち

エイズの予防啓発運動は、世界各国の赤十字社においても、若いボランティアがその担い手となっている活動です。
 日本の文化の中で「性」は公に語られにくい話題の一つですが、エイズの予防は性の話題とは切っても切り離せない関係にあります。若者同士が、話しやすい雰囲気の中で、性に関する正しい知識や、行動について話し合う機会を持つきっかけを作り、正しい知識を伝えるのがピア・リーダーの役割です。

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遅くまで話し合いを重ねながら実施方法を考えました

このような背景から、本研修は、過去に研修を修了したリーダーたちがサポーターとなって、運営や講義の一部を担いました。参加者は、サポーター主導によるピア・エデュケーション(※)体験で学びあいの場をいかに作るかを学んだ後、医師や専門家によるHIV/AIDSや性の多様性についての講義を受講しました。最後のまとめとして、グループごとに、サポーターの力を借りながら模擬ピア・エデュケーションを作り上げ、全体に対して発表しました。

参加者からは、「体験するだけでなく、自ら伝える経験も出来、新たな伝え方を知ることができました」「青年奉仕団がこのような活動をし、広めようとしていることを、何かの形で伝えていきたいです」といった声が聞かれました。
すでに、何名かは活動をスタートしたとの報告もありました。今後、この若い力の更なる活躍が期待されます。

※ピア・エデュケーションとは
年齢や価値観が近い人から同じ立場の人たちに知識や情報を伝える手法。同じ価値観を持つ若者同士のため、受け手に大きな共感が生まれるという特徴がある。