一人一人が防災ボランティアの自覚を~地域・特殊奉仕団対象ボランティア・リーダー研修会~

9月24日から26日まで、日本赤十字社本社で、赤十字ボランティア・リーダー研修会を開催しました。参加したのは、日頃から全国各地で活躍する地域奉仕団と特殊奉仕団の39人。その多くが、団のリーダーを担うボランティアです。

活動の優先順位を考えるワーク

活動の優先順位を考えるワークに対しコメントする稲積講師

研修冒頭は、千葉県支部の稲積指導講師の講義を通じ、デザイヤー(活動する側の欲求)よりもニーズ(受け手に必要なこと)を尊重した活動が出来ているのかを振り返ることから始めました。その後、求められるリーダー像や、理想的なグループのあり方、問題解決の手法などについて学ぶとともに、各自の経験を踏まえ、考えを共有しました。

今回の研修のテーマは「災害マネジメントサイクルから活動を考える」。たくさんの活動メニューがある赤十字のボランティア活動ですが、災害発生時には皆が防災ボランティアとなり、人々のいのちと尊厳を守るための活動にあたります。

復興期のボランティア

復興期のボランティア活動についてグループで考え発表しました

それぞれが培ってきた

それぞれが培ってきた経験をグループで共有

研修の後半には、東日本大震災や熊本地震で活動されたボランティアの事例発表や、被災地での活動を考えるグループワークを通じて、全員が各地域で今後起こりうる災害に対応するための活動計画書を作成しました。

研修を終えた参加者からは「リーダーとしての資質について再確認ができ、自分の課題が見えてきました」「ボランティア活動の根本や日赤の活動、自分たちの団の活動方法、方向がこれでよいのか冷静に考えることができました」といった声が聞かれました。

日頃から地域に根差した活動を行っているからこそ、いざという時に地域に求められる活動が出来るという赤十字ボランティアの醍醐味を改めて感じた3日間となりました。