熊本地震で得た教訓を研修に~熊本・大分県の青年赤十字奉仕団が合同で防災研修を開催

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大規模災害発生の想定で負傷者を手当する救急赤十字奉仕団と青年赤十字奉仕団

熊本県・大分県青年赤十字奉仕団は11月12日(土)と13日(日)の両日、熊本県赤十字会館で防災研修会を開催し、九州各県の青年赤十字奉仕団員と熊本・佐賀両県の救急奉仕団員38名が参加しました。
熊本県青年赤十字奉仕団は今年の4月に発生した平成28年熊本地震で日本赤十字社熊本県支部災害対策本部の応援として救護班のナビゲート、避難所情報のデータ化、救援物資の運搬などの後方支援活動で活躍。この研修会は当時の活動を振り返り、改善策を作成するとともに、将来起こりうる大規模災害でどのように活かすのかを参加者に提案し、一緒に考え、改善策を検討することを目的としました。

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被害の大きかった益城町、西原村、南阿蘇村を訪問した

参加者

1日目はこの研修中に熊本県で震度7の地震が発生したという想定で建物からの避難や負傷者に対する救護活動、ボランティアセンターの設置、炊き出しなどの訓練を展開。大規模な災害に遭遇した場合、当事者はどのように考え、行動するのかを参加者に体験してもらうため、余震発生をスマートフォンのアラームで表現するなどリアルさにこだわって実施しました。
 2日目は「命を守る」をテーマに、ポストイットを使用したブレインストーミングと被災地訪問を実施。1日目の訓練や熊本青年奉仕団員が独自に県内大学生を対象に行った震災当時の行動に関するアンケートの結果、そして講義などから次発生する大規模災害に対応するために個人として、また奉仕団としてどのような備えや活動をこれから実行するべきかを考えました。午後に行われた被災地視察では、熊本地震により被災した日赤の研修施設「アソシエート」を訪問。参加者らは土砂崩れ現場や地割れ、建物の被災状況を前に驚いた様子で写真を撮ったり職員の話を熱心に聞いたりしていました。
 参加者からは「日頃から救急法などを受講し、防災について学んでいますが、実際の現場ではなかなか思うように動けないということを実感しました。また、ボランティアセンターの設置・運営訓練は初めてで、貴重な経験ができました。」という声が聞かれました。

同研修を企画立案した熊本県青年赤十字奉仕団委員長の石本瑛寛さんは「大規模災害がいつ、どこで発生してもおかしくないといわれている昨今、実際に地震を経験した私たちが当時の対応をしっかり検証し、得た教訓を次の世代に伝えていくことが防災・減災に繋がると信じてこれからも活動していきます。」と話しました。