バヌアツって知っていますか?~バヌアツ赤十字社の今~ 【シリーズ②】

日本赤十字社の青少年赤十字海外支援事業として昨年からスタートした「バヌアツ赤十字社を通じた、学校の子供たちへの防災教育支援」について、シリーズでお届けします。前回は、主にバヌアツについての内容でしたが、今回はバヌアツ赤十字社の活動について、お届けします。

バヌアツ赤十字社が行う活動は?

笑顔が絶えないユースボランティア

笑顔が絶えないユースボランティア
(c)バヌアツ赤十字社

バヌアツ赤十字社は、首都ポートビラにある本社と5つの支部があります。約60名の職員と、500名以上のボランティアの積極的な活動により成り立っています。

バヌアツ赤十字社は、フランス赤十字社やニュージーランド赤十字社等から支援を受けて活動を行っています。

水道が設置された様子

水道が設置された様子 (c)バヌアツ赤十字社

活動内容としては、災害対応計画の作成などの防災・減災プログラムの推進、水道の設置を行っています。また、県と地域レベルでの委員会を設置し、水・衛生と健康を推進しています。また、救急安全法の普及、チャイルドプロテクション、ジェンダー平等への取り組みやマラリア対策なども行っています。

これらの活動を行うために、ユースボランティアを対象とした研修を行い、研修を終えたユースボランティアが手洗の方法や救急法の普及活動に勤めています。

バヌアツの今~火山噴火しているアンバエ島

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住民の着ている服の色が際立つほどあたり一面に灰が降り注いでいる
(c)バヌアツ赤十字社

昨年9月に噴火し、現在も島に住む全ての人(約11,000人)が近隣の島へ避難しています。

今年7月末には、南側に位置する山の火山活動が活発化し、大規模な火山噴火が起こりました。火山灰により昼でも真夜中のように辺りが暗くなるほどで、辺り一面、灰だらけとなりました。

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住民や物資をボートで離島へ運ぶ様子
(c)バヌアツ赤十字社

近隣の島へ避難するための移動手段として主に舟を使います。バヌアツ赤十字社は、病人や妊婦さん、お年寄りの方を優先的に舟への誘導する業務などを担いました。

また、物資配付なども行っています。フランス赤十字社は、バヌアツ赤十字社が緊急事態に対応するため、避難所で必要な石鹸、食器、簡易ベッドを購入する資金援助を行いました。 バヌアツ赤十字社は現在も、故郷を離れ避難する被災者に寄り添い、活動を行っています。

≪続≫

シリーズ③では「日赤の青少年赤十字としてバヌアツ赤十字社への海外支援」をお届けする予定です

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