自分たち発信で進めていく!!~中学2年生 綾爾さん、征爾さんの取り組み~

(りょう)(さん、(せい)(さんは、東京都の学校に通う中学2年生です。普段は赤十字語学奉仕団のメンバーとして翻訳などのボランティア活動をしています。昨年の夏、モンゴルで開催されたユースキャンプに参加したことをきっかけに、自主的に地域で交通安全に向けた活動をはじめました。今回は2人の活動を、感想を交えてご紹介します。

頭と心を鍛えたモンゴルでのユースキャンプ

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キャンプでは、東アジア各国のユースとの議論にも積極的に参加しました。

キャンプで過ごした5日間は、2人にとって貴重な体験となりました。

綾爾さん:モンゴルでのユースキャンプは、異国で他国の赤十字ボランティアとともに交通安全というテーマについて議論し、頭と心を鍛えることができました。英語で沢山発言しようという自分の目標も手伝って、集中した時間を過ごせたと思います。

帰り道の車窓から、舗装されていない道路、でこぼこしていて幅も揃っていない道路、割り込み運転をするドライバーたちを目にしました。これらは、キャンプに参加するまでは全く気付かなかったことでした。

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伝統的な楽器、馬頭琴の弾き方をモンゴル人ユースに教えてもらいました。

そしてキャンプで仲良くなったモンゴル人の仲間がこの環境のために交通災害に巻き込まれることを想像して悲しくなりました。当事者意識とはその場所にいる人に思いをよせることなのかもしれません。

征爾さん:モンゴルの文化に触れたことや、日本文化としてソーラン節とヲタ芸を披露し会場がとても盛り上がったことが思い出に残っています。

他国の赤十字メンバーたちと一緒に課題に取り組んでいくなかで、「自分たち発信でボランティアを進めていってもいい」と気づきました。

日本に帰って、気づき、考え、実行!!

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現地調査では、普段見落としがちな危険も発見しました。

綾爾さん、征爾さん:帰国後、僕たちは東京都港区芝大門地区の交通安全の現地調査を行い、そこから課題を見つけ、港区役所と愛宕警察署に改善策を提案しました。

例えば、混雑している駅前通りでは1時間で100名以上、歩きスマホ・自転車スマホをしている人がいました。これは事故につながる危険性があります。歩行者・自転車は標識を見ることはあまりなく標識の効果は期待できないことから、道路への注意書きや混雑時の呼びかけ運動が適切であると考え、提案しました。

その他、作文コンクールなどに応募し、交通安全について発信していくための活動をしています。

より良い社会を作り出していくために

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港区役所、愛宕警察署に足を運び、嘆願書を提出しました。

改善策を嘆願書を提出した港区役所から回答がありました。指導員による巡回や、交通事故を防止するための広報・啓発活動を引き続き実施していくという内容でした。道路上の放置物については、実際に現場を確認し、対応してくれました。

征爾さん:提案の効果がすぐに現れるかどうかは、どちらでも良いと思います。何度でも挑戦できますし、自分の視点さえしっかりしていれば、社会がより良い方向へ向かおうとする動きには変わることがないと考えるからです。

綾爾さん:相手を思いやる気持ちが大切なのだとモンゴルでの経験を通じて学べました。その気持ちは、より良い社会を作り出していく原動力になると思います。

今回の経験を活かして・・・

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キャンプでは、多国籍のメンバーで食卓を囲みました。

綾爾さん:今まで学校では、問題が起こった時は、全て先生任せでした。これからは、自分でできる事をまず考え、周りと協力しながら解決していけると思います。

征爾さん:あえて問題点を探す必要はないと思いますが、自分の周りで起こっている出来事を、より深く知ろうとする努力をしていこうと思います。その中の自分の担える役割も見つけていけたら嬉しいです。

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全国の青少年赤十字メンバー、ユースボランティアへ

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発表も繰り返すうちに、さらに堂々と!他国参加者からも声援がありました。

綾爾さん、征爾さん:素敵な経験をさせていただきました。参加できなかった方の分も、僕達が得た経験を、赤十字での活動や社会に還元できたらと思います。また、もし「行ってみたい」と思われる方がみえましたら、「ぜひに!」とお勧めします。「自分がこの世界の一員だ」という感覚を得る事ができると思います。

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一人の人に対し、誠意を持って向き合うことの大切さ

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語学奉仕団の活動について紹介する征爾さん

綾爾さん、征爾さん:今回僕たちは、一連の活動を通じて、色々な事を学ばせていただきました。中でも一番強く感じたのは「一人の人に対し、誠意を持って向き合うことの大切さ」です。

ボランティアでは災害救助、困窮地救済など、社会イベントに対し、目が向けられる傾向が強いと思います。もちろん間違いではないのでしょうが、本質は人が人を助ける。人同士が助け合うことだと感じています。イベントの裏にいる当事者に耳を傾け、寄り添おうと努めることが、赤十字の原則である「人道」と考えています。

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綾爾さんも、英語で沢山発言しました。

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「受け入れ、勇気づけ、同じ方向を見ていっしょに頑張る」こともボランティアとして大切な姿勢だと感じました。

綾爾さん:僕は、将来、電子工学を学んで、社会インフラの問題点を解決できるシステムを開発するつもりです。

征爾さん:僕は、国境を越えて、経済格差などの問題に向き合う仕事をしたいと思っています。

綾爾さん、征爾さん:友愛と慈愛で、人や世の中と関わっていけるような大人になっていきたいです。