青少年赤十字活動資金を活用した海外支援事業

途上国の子どもたちへ~ネパール、バヌアツへ、私たちができること~

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青少年赤十字では、「子どもたちが自分たちのお小遣いの中から出せる金額で奉仕をしよう」と、平成16年より「1円玉募金」を活用した支援事業を開始しました。

日ごろのお小遣いを倹約し、世界で苦しんでいる同世代の子どもたちのために募金活動(1円玉募金)をすることによって「奉仕」の心を学び、その国の文化や生活に関心を持ち、自ら調べることで「国際理解・親善」を進めます。

募金の使い道を現地の学校の先生や地域住民、時には行政なども含めて話し合い、その国が本当に必要な形で活用してもらえることが「1円玉募金」の特徴です。実際の活動では、支援対象国の青少年赤十字メンバーが自ら主体的に関わることができます。

平成27年12月をもって、12年間実施してきたモンゴル、ネパール、バングラデシュへの支援が終了し、平成29年4月からはネパール、バヌアツに対して新たな形で支援が始まります。

具体的には次のような支援を実施します。

持続可能な水と衛生環境を整備しよう(ネパール)

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ネパールは国をあげて衛生への意識を高める取り組みを行っており、衛生分野においては2011年に屋外排泄ゼロを達成することができるなど、一定の成果をあげています。

ネパール赤十字社に対しては平成27年12月まで青少年赤十字教育等支援事業を実施しており、衛生環境の整備と子どもたちの知識の向上、下痢症の発生率の減少につながりました(具体的な成果は下記に記載)。

しかし、平成27年に発生したネパール大地震の影響により全国規模で衛生環境の悪化が認められ、水質の悪化や手洗い場の減少、感染症の流行が確認されています。特に乾燥したモンスーンの季節になると下痢の流行は妨げられません。

そこで、子どもたちが衛生的な行動を身につける知識と技術を得、家庭やコミュニティに普及すること、性別や年齢、障害などに配慮した衛生環境を形成し、それを維持すること、水に起因する感染症の蔓延を防ぐことを目的に、ネパール赤十字社を通じて支援を実施します。

子どもたちの災害意識を高めよう(バヌアツ)

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バヌアツは、南太平洋に浮かぶ83の島からなる独立国です。環太平洋火山帯や「サイクロンベルト」の中心にあるので、ほかの太平洋の島々と比べても火山噴火、サイクロン、津波など多くの災害を経験しています。平成27年には「サイクロン・パム」という巨大なサイクロンがバヌアツを襲いました。

バヌアツの学校は、特に地震や津波のような突発的な災害に対して脆弱であり、準備が不十分といえます。バヌアツ赤十字社は、このように災害が頻発する中で、学校のカリキュラムの中に防災教育を組み込むことで子どもたちが災害時に自分で自分の命を守ることを目標としています。

具体的には、バヌアツの教育省との協定を結び、公式的に学校において災害リスク軽減と防災の正しい知識を教える環境を作ること、子どもたちがその知識を家庭や地域に広め、地域のボランティアの知識を増やすことを目的にしています。※バヌアツの写真©IFRC

2カ国への支援内容詳細はこちら

ネパール青少年赤十字海外支援事業.pdf

バヌアツ青少年赤十字海外支援事業.pdf

また、平成27年12月まで実施していたネパール、モンゴル、バングラデシュへの支援(青少年赤十字教育等支援事業)では、以下の成果があげられました。

5歳未満児の死亡率の減少に貢献(ネパール)

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ネパールはヒマラヤ山脈を有する平地の少ない山岳の国であるため、上下水道など整備が遅れ、山間部の村々では十分な衛生環境を整えることが困難な状況です。不衛生な環境の中トイレの未整備を原因とする下痢症に悩まされ、5歳未満児の死亡につながるという結果につながっていました。

ネパール赤十字社は、本事業で国がカバーしきれない学校へのトイレや水道設備の整備を実施。さらに、衛生に関する知識を身につけた青少年赤十字メンバーが同じ世代の子どもたちに対して講習を実施したり、学校の周辺地域に家庭訪問し、トイレの整備や手洗いの実践によって得られるメリットを含めた衛生知識の普及活動を行いました。

その結果、対象地域における下痢症の発生率が著しく減少し、5歳未満時の死亡率の減少に貢献しました。

文具セットの送付で就学意欲が向上(バングラデシュ)

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バングラデシュは、人口の3分の1が低所得者であり、世界の中でも貧困が大きな課題です。教育を受けたくても学校に行けず、働かなければいけない子どもたちが多くいます。

そこでバングラデシュ赤新月社は貧困状態にある子どもたちが通う学校にノートや鉛筆、色画用紙が入った文具セットを配布し、教育環境の改善に努めました。

勉強したくても、文具が買えない子ども、自分の教科書が持てないことで、学校へ行きたくないと思う貧困家庭の子どもたちの大きな助けとなり、学校で楽しく過ごすことができるようになりました。

避難計画の策定と学校での意識改革(モンゴル)

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モンゴルでは、夏の干ばつや「ゾド」と呼ばれる冬の雪害など、気象災害が頻発しており、国全体で災害リスク軽減に対する意識が高まっています。また、幼いころから災害の知識を身につけ適切な行動をとり、防災活動に若者を巻き込むべく、教育制度の中に防災教育を取り入れようとする動きを見せています。

モンゴル赤十字社は、学校の非常口プレートや非常灯の設置、家具の転倒防止など身近なところからできる支援を実施し、学校の意識改革を図りました。

その結果、事業対象校すべてで災害時の避難計画が策定され、地域規模で国家危機管理庁と協同での避難訓練を実施することができました。青少年赤十字メンバーは訓練において避難指示を出したり救急法の知識を積極的に広めるなど、リーダーシップを発揮して防災知識の普及を図っています。

平成27年12月末まで実施していた3か国への支援報告はこちら

第4次3カ年青少年赤十字教育等支援事業事業評価報告書.pdf

教育等支援事業3つ折りリーフレット.pdf