(速報)シリア人道支援会合~国際赤十字・赤新月社連盟が支援拡大呼びかけ

1月15日にクウェートで同国主催の「第2回シリア人道支援会合」が開かれ、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)もシリア人道危機へのさらなる支援を訴えました。内戦の勃発から三年近く経つシリアとその周辺国では死者が10万人(国連推計)を超え、約880万人が国内外に避難しています。赤十字国際委員会(ICRC)、IFRC、国連機関、NGO等が協力しながら支援を継続していますが、状況は悪化の一途をたどっています。シリア国内の状況もさることながら、避難民を受け入れている周辺国は多大な負担を抱え、シリア難民に対する支援は困窮しています。

■ シリア難民へのさらなる支援と、支援関係者の安全確保を要請:赤十字のメッセージ

同支援会合ではIFRCを代表して英国赤十字社事務総長のヤング氏がスピーチを行いました。その一部をご紹介します。

人道支援を届けるには、強い決断力、勇気、意志を持つことが必要です。シリア赤新月社(シリア赤)はICRC、IFRC、国際機関と協力しながら、シリア国内における約80%の支援活動を担っています。残念なことに活動中に34人のシリア赤スタッフ・ボランティアが命を落としました。また、多くのボランティアが負傷し、現在も17人が拘束されています。彼らはみな危険を顧みず、命懸けで支援をしていた若者です。そのような若者たちを忘れてはならないのです。そこで我々は、

  • 内戦勃発後から支援を続けている援助関係者の安全が確保されること
  • 支援を届ける活動を妨げないこと
  • 赤十字の基本原則が尊重されること
  • 医療施設や学校、そこで支援活動する人々を攻撃しないこと

上記すべての項目の順守を関係者に要請します。安全の確保は、現地で活動しているシリア赤や赤十字・赤新月社にとって、最も大きな課題です。そして、紛争当事者や関係各国には停戦し、人々へ平穏な日々をもたらすことを強く要請します。

シリア周辺国のヨルダン、レバノン、イラク、トルコでは各国赤十字・赤新月社も何十万人もの避難民を対象に食糧、医療、生活面での支援を行っています。彼らの活動を支えるために、世界の赤十字・赤新月社は、国連等と連携するほか、我々の持つボランティアのネットワークを駆使して約600万人への支援をしています。しかし、シリアへの人道支援は財政危機に陥っています。必要な資金のうち、シリアとトルコへの支援活動には計画の50%、その他周辺国での支援活動には23%しか集まっていません。合わせて約1億ドル(約104億円)の資金が不足しています。

シリア内戦は、21世紀において最も悲劇的な出来事であり、事態は深刻化しています。私たちは国際社会の責任として、増加しているニーズに対応していく予定です。

■ 日本赤十字社の対応

日本赤十字社では、シリア人道危機で苦しんでいる人々を支援しています。また、内戦の長期化を受けて、皆さまからの救援金の受付期間を平成26年3月31日(月)まで延長しました。ご寄付いただいた救援金は、シリア国内および周辺国に逃れた避難民に対する赤十字の人道支援活動に充てられます。皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。

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