(速報)ガザ地区、国際赤十字が停戦時間の確保を促進

爆撃を受けたシュジャイヤ地域の負傷者を搬送するボランティア

爆撃を受けたシュジャイヤ地域の負傷者を搬送するボランティア

イスラエル国防軍によるパレスチナ暫定自治区のガザ地区への激しい空爆が、2週間以上続いています。

479人が死亡(うち364人が民間人)、約10万人が国際連合パレスチナ救済事業機関(UNRWA)のキャンプに避難し、約1万人がガザ地区の中で少しでも安全な場所を探しながら移動を続けています(7月21日現在、国連人道問題調整事務所(OCHA))。

国際赤十字とパレスチナ赤新月社(パレスチナの赤十字社。以下、パレスチナ赤)は、中立的な立場から、イスラエル軍とガザ地区を実効支配するハマスに働きかけ、両者は7月20日に2時間の停戦時間を設けることを合意しました。

ガザ地区北東部のシュジャイヤ近郊では、1晩に約12人が死亡、約200人の負傷者を出すような集中的な攻撃が続いています。20日に2時間の停戦が実施され、赤十字は救急車で負傷者を搬送するなど短い時間で最大限の救援活動を行いました。また、同地区住民のうち避難を希望する人びとは、空爆の危険がないこの時間に他の地域に移動しました。

病院や治療施設への止まない攻撃

空爆を受けた地区で負傷者や救援を求める人を確認するボランティア

空爆を受けた地区で負傷者や救援を求める人を確認するボランティア

一方で、国際人道法に違反するような病院や治療施設への攻撃は止むことなく続いています。

パレスチナ赤の病院への7月9日の空爆に続き、21日には、デイル・アルバラ地域にあるアル・アクサ病院が4回も空爆され、手術室や集中治療室など建物の2階層分が破壊されました。この攻撃により4人が死亡、16人が負傷しました。

赤十字は直ちに救援に向かい、医薬品を提供したほか負傷者の手当てを行い、攻撃の実態についても調査を行っています。

パレスチナ赤の500人のボランティアとスタッフは、自分たちの家族も危険な状況にある中、国際赤十字とともに医療・救援活動や離散家族の再会支援などの人道支援活動に全力を尽くしています。しかし、空爆の激しさから活動には常に危険が伴い、負傷者の救出や救援物資の配布はより困難になっています。

赤十字は、国際人道法上ではいかなる紛争でも、市民、特に負傷者や医療従事者、治療を行う施設への攻撃は禁止されていることを、双方の当局に根気強く訴えています。今後もこれ以上市民への被害が拡大しないように努力を続けます。

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