(速報)ガザ地区で、救援活動中の赤十字ボランティアが死亡

攻撃を受けた街で負傷者や死亡者を捜索する赤十字のスタッフとボランティア

攻撃を受けた街で負傷者や死亡者を捜索する赤十字のスタッフとボランティア

パレスチナ暫定自治区のガザ地区への激しい攻撃が始まり、既に24日が経ちます。

これまでに999人が死亡(うち760人が民間人)、6233人が負傷、約21万5000人が国際連合パレスチナ救済事業機関(UNRWA)のキャンプなどに避難しています(7月26日現在、国連人道問題調整事務所(OCHA))。

7月26日の午前8時から午後8時までの12時間、国連の要請により、イスラエルとガザ地区を実効支配するハマスは停戦を実施しました。その後、さらに24時間の停戦要請に応じたものの実現には至らず、再び激しい攻撃が始まりました。

救援活動中の赤十字ボランティアが攻撃を受けました

攻撃されたパレスチナ赤の救急車

攻撃されたパレスチナ赤の救急車

国際赤十字とパレスチナ赤新月社(イスラム圏の赤十字社。以下、パレスチナ赤。コラム参照)は、攻撃が始まってからも、連日にわたり、負傷者の救急搬送や避難を続ける人びとへの救援物資の配布などに努めています。

スタッフやボランティアが付けている赤新月(赤十字)のマークは、紛争などで負傷した人びと、救護活動をする人びとおよび施設を保護するマークであり、絶対に攻撃をしてはならないと国際人道法で厳格に定められています。

しかし、パレスチナ赤では、このマークをつけて行った救援活動にもかかわらず、これまでに33人が負傷、10台の救急車が破壊されました。25日には2人のパレスチナ赤ボランティアが攻撃により死亡しました(7月25日現在、パレスチナ赤)。

亡くなったのは両者共に、救援活動にあたり死者を探す緊急医療チームのメンバーで、ベイトハヌーンの27歳のボランティアとクザーハの28歳のボランティアでした。

これは明らかに国際人道法に違反する行為です。赤十字は、各紛争当事者に国際人道法を守るよう粘り強く働きかけていますが、攻撃は激しくなる一方です。

惨禍にある人びとへの救援を続けるために

救急車の中で負傷した人の救急処置をするパレスチナ赤ボランティア

救急車の中で負傷した人の救急処置をするパレスチナ赤ボランティア

国際赤十字とパレスチナ赤は、長引く攻撃で傷ついた人びとを今後も支援していくために、国際社会に資金援助を要請しました。

この要請に応え、日本赤十字社は7月31日から「ガザ人道危機救援金」の募集を開始します。

皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

コラム:各国の赤十字

現在、世界には189社(赤十字社154社、赤新月社34社、イスラエル・ダビデの赤盾社)の赤十字があります。赤十字の理念に基づき、各国で人道的活動を実施しています。赤十字の基本原則により、1国には1つの赤十字社のみ存在します。

赤新月とは、イスラム圏の国々が赤い十字の代わりに用いている、赤い三日月のマークです。2006年には、3つ目のマークとしてレッド・クリスタルが採用されましたが、いずれも同じ使命を担って活動する赤十字運動の一員です。各国赤十字・赤新月社は大規模災害などの際には、互いに協力して支援活動を行います。

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