【フィリピン中部台風から1年】18億円のフィリピン台風救援・復興支援事業
2013年11月8日にフィリピン中部を直撃した台風30号(英語名:Haiyan)の災害に対して、各国から国際赤十字(※)に約410億円の救援金が寄せられました。このうち、日本赤十字社(以下、日赤)は、国民の皆さまから寄せられた救援金により約18億円の支援を行っています。
※国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、赤十字国際委員会(ICRC) 、各国の赤十字・赤新月社の3つの機関
■ 国際赤十字の支援
国際赤十字は、被災したレイテ島などの5つの島で130万人の人びとに緊急支援を行いました。これらの活動は、8,000人以上のフィリピン赤十字のボランティアとともに行われています。国際赤十字としての目標は、3年間で最も支援が必要な50万人の人びとの復興をサポートすることです。
【支援内容の概要】 2014年10月10日時点
緊急救援 |
130万人 |
仮設住宅の建設 |
6,081棟 |
住宅修復支援 |
13,506世帯 |
医療施設の再建 |
7施設 |
保健衛生プログラム |
128,000人 |
こころのケア |
14,300人 |
給水設備の修理 |
1,493カ所 |
学校再建支援 |
192教室 |
家族の再会支援 |
646件 |
※詳細はこちら
【復興支援3年間の目標】
発災直後から3年間、最も支援が必要な50万人の人びとの復興をサポート
仮設住宅 |
40,000世帯 |
住宅修復支援 |
50,000世帯 |
生活再建のサポート(現金給付) |
50,000世帯 |
医療施設の再建 |
35施設 |
被災医療機関へのアクセスの改善 |
125,000人 |
保健衛生及び救急法の普及 |
100カ所 |
学校支援 |
400教室(60,000の学習キット) |
■ 日赤の支援
日赤は2013年11月11日~2014年2月28日の間、「2013年フィリピン台風救援金」の募集を行いました。皆さまから寄せられた約18億円の救援金をもとに、以下の活動を通して被災者の支援を行っています。
2014年10月時点での現地の支援地域の映像をご提供できます。ご希望される方はご連絡を下さい。
支援内容 |
金額 |
活動概要など |
(1) 緊急救援 |
3.4億円 |
保健医療チームを派遣しセブ島北部において緊急医療支援やこころのケア、地域保健教育を実施しました。また、各被災地で救援物資の支援等を行いました。 |
(2) 住宅再建等 (サマール島) |
2.3億円 |
約1,000世帯の住宅再建を中心に、保健、給水、生活再建支援等を実施しています。 |
(3) 学校再建 (レイテ島) |
2.2億円 |
高潮で大きな被害が出た地域を中心に、12の学校で再建・修復を行います。 |
(4) 住宅・生活再建等 (セブ島) |
4.6億円 |
約1,000世帯に対して住宅・生活再建を行うほか、学校や地域における防災、保健衛生教育等、災害に強い地域づくりを支援しています。 |
(5) 生活再建など |
4.4億円 |
その他被災地での生活・住宅再建支援やフィリピン赤十字社の災害対応能力の強化を行っています。 |
(6) 事務・管理経費など |
1.1億円 |
|
合計 |
約18億円 |
(17億9,799万円) |