今日の開発協力の先駆けとなった「昭憲皇太后基金」の配分決定 ~約4,700万円を15カ国に~

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昭憲皇太后

赤十字国際委員会、国際赤十字・赤新月社連盟で構成される昭憲皇太后基金合同管理委員会は、今年度の同基金の配分先を決定しました。15カ国の赤十字・赤新月社に対し、総額約4,700万円(42万3,060スイスフラン)が配分されます。

◆ 今日の開発援助の先駆けとなった昭憲皇太后基金 「昭憲皇太后基金」は1912年(明治45年)の赤十字国際会議において、赤十字の平時活動の奨励のために昭憲皇太后(明治天皇の皇后)が国際赤十字にご寄付された10万円(現在の3億5千万円相当)を基に創設されました。当時、大きな災害等に備えるための基金設立は画期的なことであったと言われています。昭憲皇太后のご命日にあたる毎年4月11日に世界の赤十字社の活動に配分されます。大正10年の第1回から今回(第97回)までで、合計約15億4000万円、配分先は166の国と地域に上ります。

◆◇◆◇ 第97回 昭憲皇太后基金支援事業 ◆◇◆◇

1. レソト赤十字社(アフリカ):約345万円
 HIV予防と献血推進活動の融合
 若者の協力のもと、HIV予防活動や無償献血の推進を行います。

2.コートジボワール赤十字社(アフリカ):約333万円
 若者とコミュニティの献血推進活動への参加
 若者と地域住民が献血推進活動に参加し、血液確保に貢献します。

3.リベリア赤十字社(アフリカ):約334万円
 救急サービスの提供
 質の高い救急サービスを確実にし、迅速な病院搬送と一次救命処置を可能にします。

4.ソマリア赤新月社(アフリカ):約334万円
 リーダーの育成
 赤十字活動のリーダーに対する指導能力及び管理能力強化に取組みます。

5.エルサルバドル赤十字社(南アメリカ):約274万円
 偏見や差別などに対する活動
 赤十字の基本原則のもと、偏見や差別などの課題に対処するような対話型の方法を導入します。

6.ウルグアイ赤十字社(南アメリカ):約334万円
 ボランティアネットワークの強化
 同赤十字社のボランティアのネットワークを強化・増強します。

7.ホンジュラス赤十字社(南アメリカ):約290万円
 社会的に排除された青少年の教育
 平和教育や非暴力などに関する教育の提供に貢献し、学校に子どもたちが通い続けられるよう支援します。

8.モルディブ赤新月社(大洋州):約253万円
 移民の健康を守りレジリエンスの強化
 感染症の流行など、移民が直面する健康問題に対処します。

9.パラオ赤十字社(大洋州):約321万円
介護士認定制度の導入
 知識や自信、思いやりのある介護士育成を支援し、在宅ケアが必要な人々の生活の質を改善します。

10.パキスタン赤新月社(アジア):約315万円
 献血者管理システムの構築
 献血者情報を管理するためのWEBを使った全国的な献血者管理システムを構築します。

11.ベラルーシ赤十字社(ヨーロッパ):約320万円
 脆弱な人々への応急手当技術等の向上
 救急法指導員の育成や、アプリを利用した救急法知識の普及を通して、子どもや高齢者といった脆弱な人々のケガなどに対応します。

12.マケドニア赤十字社(ヨーロッパ):約296万円
 脆弱で排除されたコミュニティへの支援
 マイノリティへのアプローチとして、少数民族のロマ民族のコミュニティ支援を行います。

13.ルーマニア赤十字社(ヨーロッパ):約305万円
 新しく革新的なプログラムの導入
 マケドニア赤十字社と協力して、少数民族のロマ族のコミュニティ支援を行います。

14.ラトビア赤十字社(ヨーロッパ):約322万円
 ボランティア部門の能力強化
 ボランティアの登録制度を改善し、ボランティアの赤十字活動への参加を促進します。

15.エジプト赤新月社(北アフリカ):約334万円
 ジェンダーに基づく暴力の防止
 移民を含む思春期の少女を性暴力や性差別から守ります。

※ 全て平成30年4月6日レート(1スイスフラン=111.35円)により換算。