これからの赤十字 vol.6

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喜多 徹

広報室長

「攻めの広報」への転換

広報室における現在の取り組み

広報室では、あらたに「攻めの広報」というスローガンを掲げています。

みなさんが私たちをテレビや新聞で見かけるのは、いったいどんな場面でしょうか?
きっと災害の時が多いと思います。みなさんがメディアで赤十字を見かける時、必ずそこには何らかの形で広報の職員が携わっています。災害時に我々の姿が多くのメディアに取り上げられることはありがたく、日本赤十字社の存在感や社会的価値を上げることにつながっているのも事実です。しかし、この場合の広報は、いわゆる「受け身」にあたります。

今、広報室が目指し、取り組んでいるのは「能動的な広報」です。
普段からいかに赤十字の存在をアピールできるか、そのためにどのようにマスコミとのつながりを増やしていくか、そうしたメディアリレーションズを大切にしていきます。
平時に、世の中にとって価値ある情報を提供し、いざという時に、その効果を最大限に発揮させる。こうして日本赤十字社の存在や活動をみなさんに知ってもらうことは、ご支援をいただく上でとても大切なことで、広報室はメディアを通して支援者のみなさんと赤十字を結ぶ架け橋となる存在です。

広報室、そして赤十字のこれから

日本赤十字社にも、マーケティング志向を導入することは、大事なことだと私は考えています。
利潤を求める組織ではないため、これまで競合や顧客という発想はあまりありませんでした。しかし、我々の活動はみなさまのご支援によって成り立っています。赤十字の使命の実現のため、マーケティング技術を駆使して、ご支援いただける方を一人でも増やしていく取り組みは、広報の大きな役目でもあるのです。

また、小・中・高生など、次世代パートナーの育成にも力を入れていきたいと思っています。ボランティア意識を持った若者は意外に多く存在しますが、現在の課題は、そういった若年層へのアプローチ不足にあるといえるでしょう。子どものころに、日本赤十字社のボランティアや様々な活動に接点をもつことは非常に大切なことで、そうして大人になったとき、自ら進んで赤十字運動に参加していただけるのではないでしょいうか。

2005年に行われた愛知万博で赤十字はパビリオンを出展し、大人だけでなく子どもたちにも感動を与え、大成功を収めました。今後はこうした若年層向けの施策にも積極的に取り組んでいきたいと思います。

次の世代へのメッセージ

若い職員には、組織の中だけではなく、常に外に目を向けてほしいと思います。赤十字の常識は、世間の常識なのか? ここに疑問を持つことが大切です。
前任者と同じことを、深く考えもしないで続けていてはいけません。必ず立ち止まり、これでいいのかともう一度考え、新しいことに勇気を持ってどんどん挑戦していく。こういった姿勢が望まれます。

また、是非、心に留めてほしい言葉があります。
「大切なのは、何をしたかではなく、何のためにそれをしたか。」です。
この「何のために」に価値を置く人こそが、赤十字の職員に向いていると私は思います。
なぜならば、赤十字の仕事は、100パーセントそれに応えてくれるからです。