14/07/16
東日本大震災によって町内唯一の病院を失った宮城県南三陸町で7月14日、町立病院と総合ケアセンターの安全祈願祭・着工式が行われました。
多額の海外救援金を寄せた台湾赤十字組織の葉金川副会長や本木隆日赤宮城県支部事務局長らが玉串を捧げて、工事の安全を祈願しました。町内志津川地区の高台に建設される両施設は来年10月の完成の予定です。
(写真左:快晴のなか行われた安全祈願祭・着工式)
同町にあった公立志津川病院は震災で全壊。日赤の支援で仮設診療所を開設しましたが、入院診療は35キロメートル離れた登米市内の施設を借りて行うなど、町民やスタッフにとって大きな負担になっています。
また保健・福祉施設も被災したため、仮設施設を利用しています。
(写真右:南三陸町の佐藤町長とともに鍬入れの儀式)
被災した町の一日も早い復興のためには、町民の安心・安全の拠点となる病院や保健・福祉施設の早急な整備が必要なことから、日赤が海外の赤十字・赤新月社から寄せられた海外救援金を元に建設を支援することになりました。
(写真左:着工式で祝辞をお伝えする台湾赤十字の葉副会長)
病院は3階建てで90床・10診療科。総合ケアセンターには保健センターや子育て支援センターなどが入ります。
両施設は、来場者の集いの場となる大空間で結ばれ、医療と保健・福祉が緊密な連携を図ることにより住民サービスの向上を目指します。日赤は両施設建設のため、合わせて22億2000万円を支援します。
(写真右:会場に設置された模型に、期待が膨らみます)