バングラデシュ南部避難民支援 #2
2017年8月末以降にバングラデシュ南部に急増 しているミャンマーからの避難者。
3か月が経った現在もその数は増え続けており、避難民キャンプ拡大を続けています。
日本赤十字社は現在、 医師、看護師、助産師、薬剤師、こころのケア要員、管理要員等、21人の日赤職員をバングラデシュに派遣しており、海外赤十字社からのメンバーを含め、合計23人で活動しています。
巡回診療やこころのケア等の活動はハキムパラ、バルカリの2か所で行っており、バルカリには12月9日に大規模感染症の発生にも対応できる仮設診療所を開設しました。
※国際赤十字では、政治的・民族背景および避難されている方々の多様性に配慮し、『ロヒンギャ』という表現を使用しないこととしています。
新生児の頭囲を計り、成長をみる日赤助産師。
服薬指導を行う看護師。 薬袋もイラスト入り。
生業なども失った喪失感からストレスを抱える方も多く、男性のためのこころのケア活動は好評。この日、子供のために凧を作成。
バングラデシュ赤新月社の地元ボランティアも大活躍 。地元コックスバザール県の若者たちが避難者のケアにあたる。
10月末~11月末までの診療実績では、受診患者のうち呼吸器症状のある方は約25%にのぼる。
低栄養児の評価も行っており、重篤な場合は栄養サポートセンターに紹介している。
資材がすぐに手配できないこともあり、骨折の支えとなる副子をキャンプで手に入りやすい竹と包帯で手作りするなど工夫している。
避難者のうち、70%が女性と子ども。こころのケア活動を行うチャイルド・フレンドリー・スペースには、一日平均180人の子どもがやってくる。
出産は自宅分娩が多くその介助を行う地元の産婆たちと連携し、また安全なお産のために講習会も開催。
妊産婦の栄養測定も実施。低栄養のお母さんが多く、出産前後の母親の栄養状態が赤ちゃんの成長にも影響を及ぼしている。