【わたしも赤十字】献血=楽しいから続くボランティア もっと「日常」になってほしい 赤十字にはさまざまな形で赤十字の活動に参加する支援者がいます。 全国の支援者の中から毎月お一人を、温かいメッセージと共にご紹介します。
献血の協力者
吉田那沙(よしだなずな)さん
滋賀県大津市/20歳/京都大学3年生
「私が所属する京都府学生献血推進協議会(京都学推)は京都府の大学生が中心となって活動する学生献血推進ボランティア団体です。特に若年層の献血者を増やすために、街頭で呼び掛けをしたり、SNSで献血について発信したりしています。このような学生団体は47都道府県すべてにあり、私は今年度、全国の学生献血推進団体の代表を務めています。
私にとって献血は、物心ついたときから身近なものでした。祖父は献血バスを見掛けると献血をしていました。幼い頃は、よく献血バスの近くで祖父を待っていました。そこで16 歳になったら献血ができると知り、16歳の誕生日に初めて献血ルームに行きました。
『16歳になった記念に行ってみよう』という軽い気持ちでしたが、一瞬の小さな痛みだけで、自分でも誰かの役に立てるのだと喜びを感じ、それからは何度も献血をしています。そして、献血ルームに通ううちに京都学推の存在を知り、加入しました。
学推では、さまざまな形で献血を推進していますが、その活動の中で、『献血に興味はあったけれどきっかけがなくて、学推の活動を見て初めて献血に行った』『学生さんが一生懸命呼びかけていたから献血しようと思った』などと言っていただくことがあります。私達の活動が、命をつなぐ優しい行動のきっかけになれたのだと実感でき、とてもうれしい瞬間です。
私達は、同世代の若者に向けて献血を推進してきました。これからは、献血できるようになる前の小中高生にも献血の大切さを伝えていきたいと考えています。小さい頃から献血について知り、『日常』のこと、ごく普通のこととして献血に協力してくださる方が増えるといいなと思っています」