献血と同時にできる2つの「登録」 血液疾患と闘う人を救うために

こちらのページでご紹介した山口雄也さんは、亡くなる少し前に献血を呼び掛ける動画を作成し、その中で2つの登録をお願いされています。


(1)骨髄バンクへのドナー登録

(2) 「HLA適合血小板」献血登録

この2つは血液疾患の患者の「命綱」となるものです。

1.骨髄バンクへのドナー登録

2021年10月末現在、骨髄バンクドナー登録者数は53万6642人。

この中で、移植に必須の白血球の血液型“HLA(ヒト白血球抗原)”の遺伝子型が患者と完全一致する確率は極めて低く、非血縁者間では数百~数万人分の1人。雄也さんの場合は8人でした。その中から、精密検査や入院などの条件をクリアする方は、さらに数が絞られていきます。

数少ない適合者の中から移植を行わなければなりませんので、多くの方にご登録いただくことも重要ですが、患者さんと適合した時に実際にご提供可能となる「継続的な意思と健康」をお持ちの若い方の登録が特に望まれています。


【ドナー登録について】

骨髄・末梢血幹細胞の提供における条件をご理解いただけた方のみ、ドナー登録を行うことができます。詳しくはこちら

2.「HLA適合血小板」献血登録

山口雄也さん作成の動画「献血で輝くいのち」より。雄也さんの血小板輸血

「HLA適合血小板」献血は、すでに献血ルームで血小板献血をされ、HLA登録をされた方がご協力可能となるものです。

雄也さんのように頻回な輸血によって体内に「抗HLA抗体」ができてしまうと、骨髄移植と同様に「HLA型」を指定したオーダーメードの血小板輸血が必要になります。

その場合は、日赤が全国の適合者に協力の依頼を行います。

依頼の際には献血会員サービス「ラブラッド」のシステムも活用されますので、この機会にぜひご加入ください。


●献血Web会員サービス「ラブラッド」

ラブラッドは全国の献血会場のweb予約が可能になり、ポイントをためて記念品と交換できるなど、便利でお得なサービスです。詳しくはこちら