大地震(アイツ)がくると暴れだす!? おうちの中のモンスター! ACTION!防災・減災 ー命のために今うごくー
9月1日は防災の日。そして8月30日から9月5日までは国の定めた防災週間です。
いつやってくるか分からない大地震。
実は、家の中にこそ大きな危険が潜んでいます。
自分と家族の命を守るために、自宅の中の危険な箇所やその対策を確認して備えましょう。
家の中は危険がいっぱい。家具や家電の対策を!
大地震が発生した場合、家具や家電などは、大暴れするモンスターに変身してしまうかも!
家族が集まるリビングにはテレビや窓ガラス、壁掛け時計、キッチンには冷蔵庫や電子レンジ、寝室にはたんすなど、家の中には凶暴化すると手がつけられないモンスター予備軍があちこちに潜んでいます。
「たぶん落ちてこないから大丈夫」
「まさか倒れるわけがない」
と思い込まず、今まで体験したことのない大きな揺れが起きたらどうなるかを想像して、対策を考えましょう。
けがの原因=3〜5割が家具類の転倒・落下!!
新潟県中越沖地震(2007年)、岩手・宮城内陸地震(2008年)、熊本地震(2016年)など、2003〜2016年に発生した震度6弱以上の地震でけがをした原因を調べると、約30~50%の人が、家具類の転倒・落下・移動によるもの(*)でした。
けがをする以外にも、転倒・落下した家具類が電気ストーブなどの電源スイッチを押してしまい、付近の燃えやすいものに着火するなどして火災が発生することがあります。また、通路や出入り口周辺、共有部分に家具類を置いておくと、避難経路を塞いでしまったり、つまずいたりして、避難の妨げになることがあります。
震度6弱以上の地震では、立っていることが困難になり、固定していない家具の大半が移動したり倒れたり、窓ガラスが割れることなどがあります。来たるべき大地震に備え、しっかり対策をしましょう。
*東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック 令和4年度版」より
家族みんなで考えよう!
家の安全性を
高める3ステップ
大切な家族を地震から守るには――。
まずは家の中の危険を確認することから始めましょう。
大切なのは、創造力!
【1】平面図を描いてみる
家の間取り図を描き出してみましょう。そして、家具や家電をできるだけ詳しく描き込んでいきます。ポイントは「窓」と「出口」を忘れずに描いておくことです。
【2】危険な箇所・家具に×印をつける
(1)の平面図を見ながら、地震が起きたときに「そこにあるものがどうなるか?」をイメージして、危険だと思う箇所や家具類の上に×印を描き込みます。「想像力」を発揮して倒れてきそうなもの、動きそうなもの、落下しそうなものを見つけてください。
【3】危険な箇所への安全対策を施す
家全体の危険度を把握したら、仕上げは安全対策です。倒れたり落下してくる家具への対策で最も有効なのは「固定」すること。L字金具やベルトなどで固定するのが難しい場合は、「向きを変える」「重いものは下に収納する」「落下しそうなものの下で寝ない」などの対策を。窓ガラスや食器棚など、割れる家具の対策は、「ガラス飛散防止フィルムを貼る」「食器の下に滑り止めマットを敷く」などがあります。割れた破片から足を守るために丈夫なスリッパなどを寝室に用意しておくのもよいでしょう。
ACTION!防災・減災 ー命のために今うごくー
「ACTION! 防災・減災」プロジェクトの特設サイトでは、避難に役立つ情報や災害に備えるノウハウなどの「命を守る」情報を掲載しています。家の中の点検とともに、家族や身近な人たちと一緒にサイトを見ながら防災力を高めましょう。