【献血まるわかり辞典】vol.6「検査結果」 「なるほど!」と思わずヒザを打つ“献血にまつわる豆知識”を紹介。 第6回のテーマは、献血後に分かる「検査結果」の活用術です。

献血は“誰かのため”だけでなく
自身の健康的な生活のヒントに

 献血は、輸血を必要とする人のために行うものではありますが、実は献血する人の健康維持にも役立つことをご存じですか?

 献血を行うと、血圧・脈拍、生化学検査7項目、血球計数検査8項目の充実したデータによって体の状態を把握することができ、さらに献血Web会員サービス「ラブラット」では過去(2005年4月以降)の検査結果と比較することが可能になります。数値の意味や、基準値の説明、「どうしたら“献血できる健康”を維持できるか」などのアドバイスもあり、自分の健康維持や管理にとても役立つのです。
 年に1回受ける健康診断は良好な結果だったにもかかわらず、献血後の血液検査によって、急性白血病や急性肝炎といった“急速に悪化する”重大な病気の早期発見につながった事例は実際にあります。また、定期的に健康診断を受けていない方の場合、献血の検査で“隠れ脂肪肝”“隠れ糖尿病”といわれる疾患の予兆が発見されるケースも…。

 なお、献血をする前には事前検査(少量の採血)があり、血圧・体温の測定のほかヘモグロビン濃度が調べられ、基準値に満たなかった場合は献血を行うことはできません(海外渡航歴や、直近の投薬・服薬の有無なども確認されます)。これは、安全かつ治療に有効な血液を確保するだけでなく、提供者の健康を守る(貧血などを防ぐ)意味もあります。

 健康は何物にも代えがたい財産。“誰かのため”だけじゃなく、“自分のため”にも献血を健康維持に生かしてみませんか?

臓器の健康度を示す血中の酵素量(ALT、γ- GTP)、血中の栄養度などを示す蛋白量(TP、ALB、A/G)などが献血後に分かります。

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