赤十字はじめて物語【vol.9 国際活動】 日本赤十字社の9つの事業 その出発点にはそれぞれの「はじまり」のストーリーがありました。
日赤の国際活動の先駆け、トルコ軍艦の海難救護
日赤が初めて外国人への医療救護を行ったのは、明治時代、1890年のこと。
トルコ軍艦・エルトゥールル号が紀伊半島南方の熊野灘で沈没し、乗組員587人が死亡、付近の村民が命懸けで助けた69人は神戸へ移送されました。日本の皇室を訪問した帰路の事故であったこともあり、明治天皇は侍医を遣わし、日赤の医師と看護婦も共に、生き残ったトルコ水兵の治療にあたりました。
文化や言語の壁を越えた懸命な看護のかいもあり、翌年には全員が無事にトルコへ帰還。この救護活動は、トルコが親日国となるきっかけとなりました。
現在、赤十字は192の国や地域に広がるネットワークによって、紛争や災害の被害を受けた人々の命を守り、苦痛を軽減し、感染症などの病気を予防する活動を行っています。日赤もまた、海外への人道支援を事業の柱の1つとし、さまざまな国で活動を展開。
毎年12月に実施する「NHK海外たすけあい」募金はこれらの国際活動に活用されています。
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