【献血連載】「献血がある世界」そのやさしさに触れて 献血ハートフルストーリーvol.15 / このコーナーでは、血液事業に携わる日赤職員、ボランティアさん、献血協力者などの人たちが、日々どのような思いで取り組んでいるのかを紹介していきます。
●今月のひと
宮崎県赤十字血液センター
献血ルーム「カリーノ」
職員
荒武 ちはるさん
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私は、宮崎県の献血ルームで、献血の受け付けやイベントの企画、学校での献血セミナー、SNSを使った広報などを行っています。献血血液の確保のため、協力企業や団体との交渉(渉外)も担当しており、献血を通して多くの人の「献血への思い」に触れます。ある企業の献血を担当されている方から、ご家族が闘病中に輸血を受けられ、最期のときも、輸血によってお別れの時間をゆっくり取ることができた、と感謝の言葉をいただいたことがありました。また、とある学校を訪問した際、教職員の方から「輸血に助けられ、自分はもう献血できないけれど、恩返しをしたい」と申し出ていただき、イベント実施につながったこともありました。
実は日赤に入職するまで、特に献血を意識したことはありませんでした。日赤を希望したのは、大学時代に海外の紛争について学び、紛争地での赤十字の活動を知っていたからです。国際活動や人道支援の団体と思って入職、そして配属されたのが献血などを扱う血液事業。そこで初めて、人が人を支える献血のあり方や、ボランティアなど、さまざまな形で多くの人が献血に携わっていることを知りました。
今、力を入れているのは、献血ルームに来るまでのハードルを下げること。学校の献血セミナーでは、漠然と献血は怖いと感じている学生に、怖さを払拭する情報を伝え、「60分で助かる命がある」と呼びかけます。また、献血ルーム「カリーノ」では、昨年8月にインスタグラムを開設。インスタを見てボランティアへの申し込みもあり、SNSの反応に驚きました。
今後も、SNSや高校生とのコラボなど、献血ルームのイメージを変えられるように取り組んでいきたいです。
献血ルーム「カリーノ」
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