【徹底解説】万博会場内での体調不良や災害発生時の対応はどうなってるの!? 大阪・関西万博会場での救護所・AED・避難情報

Part.1 会場内で体調が悪くなったとき、
どんな対応をしてくれるの?

4月13日から、いよいよ開催される「大阪・関西万博」。ここでは、その万博会場に設置されている救護所やAEDの設置場所の情報、そして熱中症になった場合どうするか、あるいは災害発生時の避難について、紹介していきたいと思います。

病状などにより休息や医療的ケアを必要とする場合

会場内には、多数の休憩所が設けられています。また、会場内には入場者が体調を崩した場合に備え、症状の悪化を防止・軽減するための医療救護施設(医師が配置された診療所3カ所、看護師・救護隊が待機する応急手当所5カ所)、が設置されています。なお、重症の場合には、医師の判断で速やかに、救急車やドクターヘリ、船舶などの手段で会場外の病院へ搬送されるそうです。

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パニックなどを起こす可能性がある場合

会場内には、協会が整備する施設にカームダウン/クールダウンスペースを設ける予定のようです。また、ガイドラインに基づいて、各パビリオンなどにおいてもカームダウン/クールダウンスペースの設置が検討されています。

︎会場内には計150台のAEDが設置!

万博会場には合計150台のAEDが設置されています。心停止して電気ショックが必要な方に一刻も早くAEDが使用できるよう、1 台の活用範囲を直径 150mとして会場屋外に76台、人が多く集まる催事施設を中心とした屋内に74台を設置。 また、スマートフォンアプリ「AED GO」が採用され、会場内のAEDの位置情報が分かるだけでなく、事前に技能習得して「救急ボランティア」登録された方に、近くでAEDの使用が必要になった際に通知が届くシステムになっているそうです。 より正確なAED位置情報は「AED GO」からご確認ください。

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Part.2 会場の熱中症対策は?

開催期間の4月中旬から10月中旬にかけては、熱中症に注意が必要な季節です。特に熱中症の患者が増えるのは例年7月〜9月頃。
大阪・関西万博では、熱中症を未然に防ぐ、もしもなってしまっても軽症で済むように、さまざまな取り組みが計画されています。

①来場者への情報提供、啓発

帽子や日傘の推奨、水分補給のお願い、熱中症アラートなどについて情報提供を実施。
来場前から協会ホームページなどにより情報提供を実施するとともに、会場内では、場内放送、サイネージなどでも注意喚起を行います。

②待機列に対する対策(※夏季の屋外での長時間待機はリスクが伴います)

[エントランス広場]
待ち時間の縮減(入場予約制、十分なレーン数の確保)、エントランス広場の遮熱舗装の実施、待ち列に対するスポットエアコンによる送風(東西エントランス広場に各50台)など。
[パビリオン待ち列]
待ち時間の縮減(入館予約制)、パビリオンの行列エリアでの日差しを抑制する仕組み設置の義務付けなど。

③会場内に日陰を創り出す工夫

会場内各所にテント、パーゴラ(藤棚のような物)、ミスト、スポットエアコン(会場内43台)を配置。静けさの森、リング上の植栽による日陰の創出と地表面の高温化防止や強い西日を少しでも凌ぐため、リング下部のシェードの取り付けなど。

④給水環境の整備など

会場内各所に自動販売機(約250台)、ウォーターサーバー(約50台)、マイボトル給水機を設置。会場内公式ライセンスストアでの日傘・クール商材等の販売をする予定。
ウォーターサーバーやマイボトル給水機は、是非とも利用したいところ。来場前にどこにあるか、場所をチェックしておくのがおすすめです!

Part.3 地震や津波の想定もしています

開催中、南海トラフ巨大地震が発生した場合(※)…実は会場内のパビリオンやアクセスルートなどは耐震設計されているため、主要構造物の損壊などの致命的な被害発生の可能性は低くなっています。
※夢洲会場の最大震度は6弱と想定されています

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万が一、地震によって津波が発生した場合、会場である「夢洲」は津波・高潮対策がされていて「かさ上げ」がされています。具体的には、南海トラフ巨大地震の津波想定よりも約5m以上、台風による高潮想定よりも約3m以上の余裕をもって建築されているそうです。さらには、津波の浸水被害は夢洲周辺部に限られ、高潮についても、会場の大部分については浸水しない想定となっています。

最後に、地震が発生した場合の対応は以下のように定められています。

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その他にも予測される来場者数に対して3日分相当の水・食料(90万食)に加え、簡易トイレや保温シートなどの物資を備蓄。また、帰宅に関する交通状況の情報発信を行うとともに、ヘリや船舶による傷病者・要配慮者などの輸送を想定しています。

その他、詳しい情報は、万博公式サイトをご覧ください。

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