JRC蘇生ガイドライン2020内で子どもに使うAED電極パッドの表現が変更となりました !
【公益財団法人 日本AED財団からのお知らせ!】
AEDの電極パッドには機種によって「成人用」と「小児用」と書かれた2種類のものが用意されています(パッドは1種類だけでスイッチで切り替えるものや、「成人用」パッドのみ用意されているもの、他の表示のものもあります)。これは、体の小さい子どもに電気ショックをするときに、エネルギー量を減らすためであり、ここでは「小児用」は未就学児(小学校入学前の子ども)用を意味しています。 ところが学校で心停止となった小学生に、どちらの電極パッドを使うべきか、教師が迷った事例が発生しました。
日本AED財団ではこの混乱を是正するために、医療や教育の関係者、市民、メディア、その他有識者の方々を招集して緊急に協議を行いました。その結果、2021年7月に発刊されたJRC蘇生ガイドライン2020内で子どもに使うAED電極パッドの表現が下記のように修正となりました。
この変更は今後徐々に進められますが、当面は両方の表記が併存することが予想されますのでご注意下さい。なお未就学児という表現がわかりづらい場合には「小学校入学前」といった注釈付記が望まれます。また子どもが未就学児なのかどうか分からないときや、電極が一つしかないときには、成人用 = 小学生〜大人用 を小さい子どもに使用して構いません。小学生に対し、適切な電極パッド(成人用、もしくは小学生~大人用)が使われずに貴重な命を失うといった悲劇を防ぐため、広く皆様に伝えさせていただく次第です。