日赤福井県支部救護班第1班の活動状況(1)
10月17日(木)
前日夕に福井を発った日赤福井県支部救護班第1班(以後「第1班」)は長野県入り後、現地調査等行ったのち、午前11時20分日本赤十字社長野県支部(日赤長野県支部)の日赤災害対策本部に入った。
11:20
日赤長野県支部到着(状況等説明を受け昼食をとる)
12:40
日赤富山県支部救護班の到着を待って日赤石川県支部救護班とともにブリーフィング。第1班は、エリア内に20ヶ所ある巡回避難所のうち、長野市と千曲市の避難所4ヶ所を巡回診療することに。16時に長野市保健所にてアセスメント結果を報告する。
13:38
日赤長野県支部災対本部(以後「日赤災対」)発。山下班長(医師)、渡辺・新保両看護師、山本薬剤師、小川主事、藤井課長の班(以後「医師班」)と、内田看護師長、枡谷主事の班(以後「看護師長班」)とふた班に分かれて行動。
(医師班)
13:50
日赤災対より、日赤石川県支部救護班が担当の松代地区(日赤災対より南東へ10㌔あたり)も回って欲しいとのこと。
14:20
千曲市健康プラザ(日赤災対より南へ17㌔あたり)の避難所到着。しかし同避難所には避難者はいない。1.3㌔先の認知症高齢者森の里グループホームへ戻られたとのこと。通常営業になっている。
14:30
同健康プラザ発。
14:35
「松代地区には巡回不要」と日赤災対より連絡。当初の予定通り同地区より北8㌔先の長野市篠ノ井の南長野運動公園へ向かう。
15:00
南長野運動公園着。体育館が避難場所になっているが、昼間は自宅の片付け等に行っている。ライフラインは問題なく、衛生管理も出来ている。
15:25
南長野運動公園発。
15:50
長野市保健所着(同保健所は災対から3.5㌔、南長野運動公園から約8㌔)。
(看護師長班)
14:23
日赤災対より17㌔先の千曲市更埴保健センター着。自宅の片付け等に出かけ在住者なし。同センター職員に声かけながら話を聞く。
14:35
同保健センター発。
14:56
北へ6㌔先の篠ノ井総合市民センター着。この避難所も少なく、問診や傾聴に注ぐ。
15:32
同市民センター発。
16:00
長野市保健所着(同保健所は篠ノ井総合市民センターからも8㌔先)。
(両班とも)
16:00
同保健所2階にて長野市管轄避難所担当者会議のミーティング。同保健所職員、長野市役所の保健師・福祉職員、日赤コーディネーター、DMAT、NPO関係者ら約100名が状況報告や対応等を協議する。
17:18
同保健所発。
17:32
日赤災対着。その後、日赤災対にて日赤関係者らで振り返り。とにかく被災者の援助が遅れることのないよう、俯瞰的な状況の把握と冷静な判断が重要だと共有する。
18:24
初日の活動を終える。
10月18日(金)
8:03
日赤災対から長野市保健所に向かう。
8:30
同保健所着。長野市管轄避難所担当者会議に出席。
・消石灰による校庭への散布や次亜塩素酸での長靴洗浄は中止、流水での洗浄。
・マスクと手洗いの徹底。
・体温計は最低でも1台避難所へ配布。
・今日からJRAT(大規模災害リバビリテーション支援関連団体協議会)によるリハビリが始まる。
・豊野西小学校の避難所に段ボールベッド250台搬入予定。救護班も段ボールベッド作成に協力を。
・16時にまた今日の活動報告を行う。 など。
9:03
長野地域医療圏災害保健医療調整会議に各チームの代表者が出席。
・避難所では、感染症の予防避難所に必要。ストレスもでてくる。
・明日から、須坂市の避難所で災害支援ナースが活動。
・小布施町の避難所では、何世帯か仮住宅へ移る。今のところ特に問題ないが、精神的負担がある。
避難所に来ていない方についても、お宅を訪問して把握している。
9:35
会議終了。14.5㌔先(災対から12㌔先)の豊野西小学校の避難所に向かう。こころのケアに努めるほか、段ボールベッドの作成にも行う予定。
意見を述べる山下医師
会議の様子