4月からさっそく始動!令和3年度も日頃から災害に備えます
令和3年度が始まり、早くも1ヶ月が経とうとしています。
今回は、救護・福祉係の職員を中心にさっそく動き出している日々の訓練の様子を一部ご紹介します。
転入職員向けの基礎行動・車両操作に関する訓練
4月7日(水)、救護・福祉係の新たな一員となった2名(写真左・中央)の職員を対象とした基礎行動・車両操作に関する訓練を行いました。
(※写真撮影時のみ、3密を避けたうえで一部マスクを外しております)
災害現場など混乱した状況の中で救護員が迅速かつ的確に行動するためには、指揮者の命令の下で全員が一致団結して行動する必要があり、基礎行動はまさにその”基礎”となる動きのことをいいます。
そのような統一された行動が、救護員自身の安全にもつながり、ひいては被災された方からの信頼を得ることにもなるため、非常に重要となります。
その後の車両操作では、九州に2台のみ整備されている「日本赤十字社第6ブロック現地災害対策本部車」を使用して研修を行いました。今回は、あえて最初に操作方法を伝えずに、2名で注意書きを見たりいろいろな設備を触ったりしながら、学びを深めていく形式をとりました。
参加した職員は、操作に戸惑いも見られましたが、いざという時にも慌てずに活動できるように、これからも反復して訓練を実施していきます。
基礎行動で回れ右の動きを確認 | 救護倉庫から車両を出すところからスタート |
情報を得るためにテレビと衛星携帯電話を起動させる | 車両のリフトを操作する |
新たな資機材を活用した訓練
4月15日(木)、本県支部救護倉庫前で職員を対象としたエアテントの設置訓練を行いました。
本テントは、災害救護設備の整備を目的としてご寄付いただいた活動資金をもとに令和2年度末に購入したもので、高さ3m、横幅・奥行ともに6mの大きさとなるため、災害時に救護班が医療救護活動に行う救護所等として活用できます。
また、専用のブロアー(送風機)を使用することで、少人数でも簡単・迅速に設置することができます。
訓練に参加した職員は、「資機材の取扱いを熟知し、災害に備えることが大切。今後も日頃の訓練を続けていきたい」と力強く語りました。
支部非常招集訓練・支部災害対策本部設置訓練
4月26日(月)、災害発生を想定した非常招集訓練・災害対策本部設置訓練を行いました。
万が一災害が発生した場合(または発生する恐れがある場合)、災害の規模や状況などに応じて職員を招集し、業務にあたる必要があります。
これは、本県支部の「災害救護体制要綱」に定められているのですが、今回はゴールデンウィークの長期休暇を前に、段階に応じた3つの救護体制を構築するための手順及び連絡体制の確認を目的として実施しました。
今回の訓練では、電話だけでなく、メールやLINEなど、さまざまな手段を用いて情報の伝達について検証しました。
訓練後の振り返りでは、そのようなさまざまなツールが情報伝達の手段として有効であることが判明した一方、全体の情報共有がうまくいかなかった部分があるなど、課題も浮き彫りになりました。
この課題をふまえて、いつどこで起きるか分からない災害に備え、速やかに課題解決に取り組んでまいります。
実際に使用する通信手段を用いて参集の有無を確認 |
非常招集後、各自救護服に着替えて業務にあたる |
事業課長より事務局次長への状況報告 |
状況に応じ、アプリを通して全職員が安否確認を行う |
令和3年度は、大規模な救護訓練だけでなく、日々の業務のなかで行っている小さな取り組みもより多くお伝えしていく予定です。
ぜひ次回のトピックスもご覧ください!