EMIS・J-SPEEDに関する研修に参加しました
10月12日(月)、福岡赤十字病院で開催されたEMIS(※1)・J-SPEED(※2)に関する研修に支部職員13名が参加しました。
この研修は、同病院の災害対策委員会が病院の主事(事務職)を対象に開催したもので、新型コロナウイルス感染症対策として密にならないよう2回に分けて実施されました。
災害時には医療資源が限られることから、できるだけ多くのいのちを救うために情報をうまく共有することが必要不可欠となります。
EMISやJ-SPEEDを活用することで、災害時に必要となる様々な情報(災害規模、避難所・避難者情報、医療資源情報、DMAT・救護班情報など)をまとめて管理し、災害救護活動を行う関係者間(被災地内外の都道府県・医療機関、消防、保健所、医師会など)で迅速に情報共有を行うことが可能となっています。
これらのシステムは、阪神淡路大震災や東日本大震災といった過去の災害で効率的な対応ができなかったことを教訓に生まれたもので、「令和2年7月豪雨災害」をはじめとする災害時に活用されています。
災害はいつどこで起こるか分かりません。
いつ誰が救護班の一員として派遣されてもいいように、日頃から研修を行い、災害に備えてまいります。
(※1) EMIS / 広域災害救急医療情報システム
災害時にインターネット上で、病院の被災状況や救護班の活動状況を厚生労働省、被災県、被災県内外の病院で情報共有し、迅速な救護活動を支援するためのシステム
厚生労働省主導で全国的に導入されており、災害発生時に各都道府県は原則としてEMIS上から各病院の被災状況を収集する体制が構築されている
(※2) J-SPEED / 災害時診療概況報告システム
「災害時の診療録のあり方に関する合同委員会」が提唱する災害医療チームの標準診療日報様式
被災地に参集するすべての災害医療チームが利用することで、診療引継ぎの円滑化・継続診療が実現される
また、各救護班等が診療実績をアプリに入力し本部へ報告することで、現場の診療状況を迅速に集約することができる