岐阜県内赤十字支部・施設における新型コロナウイルス感染症への対応
国内で感染が確認されて以降、日本赤十字社全社をあげて対応しておりますが、県内の赤十字支部・施設においても、次のような取り組みを行っています。
【高山赤十字病院】
新型コロナウイルス感染症が流行拡大するなか、飛騨地域の医療機関や保健所、行政など関係機関と連携して役割分担を協議するとともに、院内においては、PCR検査室や発熱者外来診察室を設置したほか、感染患者専用病床20床を確保しました。また、感染対策備品の配備や職員の具体的な行動指針の明示など、院内感染防止対策を強化し、地域の皆様が安心して受診できる体制の整備・充実を図っています。
【岐阜赤十字病院】
一般病棟1病棟を新型コロナ専用病床とするなど合計40床を確保し、県内で感染が確認された当初から感染者の入院治療にあたり、令和 2年10月からは発熱外来を開設し、新型コロナウイルス感染症疑い患者の鑑別診断を積極的に実施しています。また、PCR検査装置、CT撮影装置を各 1台増設するなど診療体制の充実を図るとともに、岐阜県が運営する「無症状または軽症患者用宿泊療養施設」への看護師派遣や医師によるオンコール対応も行っています。
【岐阜県赤十字血液センター】
コロナ禍のなか、外出自粛や団体・企業からの協力自粛、献血協力イベントの中止など献血者が減少し、輸血用血液不足が懸念される状況が続いています。これに対して、感染症対策を徹底したうえで、団体・企業の協力再開に努めたほか、予約システムを活用することにより献血者の利便性の向上、「密」の防止に努めながら献血をお願いし、現状においては、医療機関が必要とする輸血用血液を安定的に供給することができています。
【日本赤十字社岐阜県支部】
感染症まん延下でも災害救護活動が安全かつ適切に行えるよう
体制を整備したほか、新型コロナウイルスを正しく知り、感染の
予防や差別をなくすために作成した教材「新型コロナウイルスの
3つの顔を知ろう」「ウイルスの次にくるもの」「感染症流行期に
こころの健康を保つために」を県内全ての小・中・高等学校・特
別支援学校へ配布するなど啓発活動に取り組みました。