上殿小学校62回目の「山ゆり」訪問
広島県安芸太田町立上殿(かみとの)小学校(沖田依子校長)の五・六年生の児童4人と教員・保護者が6月4日、入院中の患者さんたちに元気になっていただこうと広島赤十字・原爆病院(石田照佳病院長)を訪れ、山ゆりの花束をプレゼントしました。
この訪問は同校の児童が青少年赤十字活動の一環として行っており、広島に原子爆弾が投下されて間もない昭和26(1951)年に、被爆患者さんを慰めようと学校の周辺に咲いた山ゆりを持って同病院(当時は広島原爆病院)を訪れたことに始まり、今年で62回目を迎えました。
この日、生徒たちが平和をテーマに作成したポスターを披露し、「ふるさと」など4曲をリコーダーによる演奏とともに合唱をしました。最後にラウンジに集まった20人余りの患者さん一人ひとりに「早く元気になってください。」、「病気に負けないで!」と励ましの言葉を掛けながら、さわやかな香りを放つ見事な山ゆりの花束と、全校児童で作成した千羽鶴や日ごろの学校生活を綴った文集などを手渡しました。
参加した児童には親子三代に渡って参加している児童もおり、「今日のためにたくさん練習しました。」、「患者さんの喜ぶ顔が見られてうれしい。」、「これからも、山ゆりをずっと送り続けていきたい」などと、笑顔いっぱいで話していました。
花束などを受け取った患者さんたちは「可愛いこどもたちから元気をもらいました。」「きれいに活けてあり、見ていて心が和みます。」と感謝の言葉を口々に述べられていました。