【ネパール~広島】令和5年度青少年赤十字国際交流事業
事業概要
この事業は国内外の青少年赤十字メンバーが交流を深め、青少年赤十字の実践目標の一つである「国際理解・親善」を促進することを目的に隔年で開催しています。日本赤十字社本社で開催するJRC/RCY International Meetingと各都道府県支部が主催する海外メンバーの受入研修の二部構成で実施しています。
今年度は9ヵ国26名のメンバーが来日しました。
広島県支部は、9ヵ国のうちネパール連邦民主共和国の高校生3名を11月18日~22日の間で受入れました。原爆ドーム・広島平和記念公園を訪問する平和学習、宮島・厳島神社の視察、縮景園での茶道体験等の異文化体験や、マツダ株式会社での産業見学を実施しました。来広期間中は、広島なぎさ高等学校の生徒宅にホームステイをするなど日本の生活体験を行いました。
※RCY・・・Red Cross Youth(日本のJRC(青少年赤十字)と同義)
※11月18日は東京本社から広島への移動日
11月19日(1日目) 広島県青少年赤十字高等学校協議会メンバーによる歓迎会
1日目は、広島県支部にて広島県青少年赤十字高等学校協議会の主催により歓迎会を行いました。参加した高校生は英語で自己紹介や学校紹介をして、ネパールRCYメンバーと親交を深めました。
また、ネパールRCYメンバーと広島県青少年赤十字高等学校協議会のメンバーがそれぞれ活動発表を行い、普段の活動について相互に理解を深めました。
歓迎会の後には、広島県赤十字血液センターを訪問し、実際に血液製剤を製造している様子等を見学しました。
立食パーティーの様子
広島の高校生から記念品贈呈
ネパールRCYメンバーの活動発表
広島の高校生の活動発表
血液センター見学
血液センターでの集合写真
11月20日(2日目) 平和教育をテーマとした広島市内視察
2日目は、広島平和記念資料館と広島県の世界遺産のひとつ目として原爆ドームを視察しました。真剣な眼差しで、時折、生々しい惨状を伝える資料の数々に言葉を失うほどの衝撃を受けながらも、戦争と原爆の歴史を受け止めている様子でした。
この日は、NHK広島と広島ホームテレビのテレビ取材があり、ネパールRCYメンバーが「こんなことが二度と起こらないようにしたい」とカメラに向かって訴える姿がとても印象的でした。
広島平和記念資料館
原爆ドーム
リバークルーズから見える原爆ドーム
おりづる慰霊碑
広島城
護国神社
11月21日(3日目) 異文化交流をテーマとした廿日市・宮島視察、広島なぎさ中学校・高等学校訪問
3日目は、宮島周辺を視察しました。県内ふたつ目の世界遺産である厳島神社の訪問や弥山からの広島の景色に、とても感動していました。また、広島の特産である、もみじ饅頭を作る体験も行いました。
放課後の広島なぎさ中学校・高等学校を訪問し、JRC・ボランティア部の部員と一緒に活動し、コンタクトケースの回収を行いました。また、校内の見学と部活動を見学させていただき、日本の学生たちとコミュニケーションを取りながら、日本の学校を知ることができました。
弥山
もみじ饅頭作り体験
広島なぎさ中学校・高等学校ボランティア部
コンタクトケース回収
部活動見学
部活動見学
11月22日(4日目) 異文化交流をテーマとした広島市内視察
4日目は、江戸時代に大名庭園として築成されて以来現在に続く縮景園を訪問しました。縮景園では茶会に参加し、上田宗箇流の先生から作法等をご指導いただきました。ネパールRCYメンバーは、日本ならではの貴重な体験に目を輝かせていました。
午後は、広島を代表する産業のひとつであるマツダ株式会社を訪問し、車両の製造ラインの見学やエンジン開発の説明を聞きました。スポーツカー等の展示車もたくさんあり、ネパールRCYメンバーたちは興味津々の様子でした。
この日は広島滞在の最終日。広島県支部の職員と夕食を囲みながら広島での滞在を振り返るとともに、翌日からの国際交流ミーティングに向けて英気を養いました。
お茶をいただく様子
茶道体験
茶道体験
マツダミュージアム
マツダミュージアム
夕食会