【東ティモール】救急法普及支援事業について(ご報告)
日本赤十字社(以下、「日赤」)は平成16年から令和3年まで、東ティモール赤十字社(以下、「東ティモール赤」)の救急法普及事業を支援してきました。
(神奈川県支部では、平成25年から令和2年まで、技術支援のために救急法指導員の派遣や財政支援を行いました。)
支援を終え、神奈川県支部の支援実績をご報告するとともに、指導員として現地で活動した指導員の想いをお伝えします。
※令和4年10月に職員が現地訪問をした際の様子と支援事業の成果はこちらの記事をご覧ください。
◆支援実績
目的:東ティモール赤の救急法普及の強化
支援期間(本社):平成16年~令和3年
支援実績(支部):平成25年~令和2年 累計1,220万円拠出
平成26年:指導員派遣(職員)
平成29年:指導員派遣(ボランティア)
日赤の財政支援は、東ティモール赤の救急法指導員養成講習や学校・地域での救急法普及ワークショップを開催するための活動費、研修、各種会議、イベントの開催費や包帯等の資器材整備などに使われました。
その結果、平成16年に6人だった東ティモール赤救急法指導員は、令和3年には128人まで増やすことができました。
◆現地へ派遣された指導員の想い
20年以上、厚木市を中心にボランティア指導員として救急法などの講習指導を行い、平成29年に東ティモールで活動をした山口さんにお話を聞きました。
◆東ティモール赤救急法指導員の声
救急法指導員 フェリス・サルシンハさん
「私が救急法普及の活動に参加したのは、正しい知識とスキルを身に付けて、人々を救いたいと思ったからです。
日本赤十字社の支援のおかげで救急法を広められる人を増やすことができ、とても嬉しいです。」
◆支部の国際活動
東ティモール赤への支援事業は終了となりましたが、神奈川県支部では、その他にバングラデシュで避難民として生きる方への保健医療支援や、ルワンダで災害や貧困に苦しむ人々への気候変動等レジリエンス強化の支援を実施しています。また、ケガをした方や病気になった方への手当を行う救急法を普及するため、ラオス赤十字社に対して支援をしています。
これらの活動は、皆さまからの寄付を基に実施しており、国内外で助けを必要としている人への救いの手になっています。
今後も、日本赤十字社はより人道的な世界になることを目指し、活動を続けていきます。
※バングラデシュにおける保健医療支援については》こちら
※ルワンダにおける気候変動等レジリエンス強化の支援については》こちら