一人ひとりの態度が重要です~感染症流行時においても全ての人々に人間の尊厳を~
RCY(青年赤十字奉仕団)メンバーでもあり、赤十字支部指導講師でもある宮本佳蓮さんが、6月3日に京都府立東稜高等学校で「Dignity for all ~感染症流行時においても全ての人々に人間の尊厳を~」と題して、感染症流行時などの危機的状況で、どのような態度でいればいいのか、どうすれば新型コロナウイルスの「負のスパイラル」を断ち切ることができるのかを伝えました。
受講されたのは同校ライフサポートクラス3年6組36名で、将来は保育や医療、福祉関係等の進路を目指して勉強中です。宮本さんは自分の体験や赤十字の話を通じて、不安なときは誰かを攻撃することで安心した気持ちになるけど、一番被害を受けるのは社会的弱者と言われる人達であり、どうすれば皆で助け合って問題を解決できるかを、自分で考えることが大事ですと伝えました。
受講した生徒からは「不安について深く考えることが出来ました。一人ひとりの態度は重要であり、みんなで支えることが大切だと感じました。」といった感想が寄せられました。
Q不安や恐怖、ストレスに振りまわされないために、自分には何ができると考えましたか?
・絶対に正しい知識が必要だと思いました。私はこの講義を受けるまでコロナウイルスは未知のもので、手も足も出ないウイルスだと思っていました。けれど癌などに比べると死亡者数の割合はすごく小さいもので、事実以外の恐怖で、人は暴力的になるんだと思いました。もちろん、ウイルスは怖いものだけど、その一面だけでなく視点を変え他の情報を知ることで差別・偏見は減ると思います。
・コロナと聞くとやっぱり不安になってしまうことが多いですが、一つの見方や考えにとらわれず、視点を広げることが大切だと考えました。また、上手く対応するために、今の自分に自信をつけること、知らないより、たくさんの知識を知っていることが大事なので、それらを大切にしたいと思いました。