今、何を大事に行動すべきか~感染症流行時においても全ての人々に人間の尊厳を~

赤十字支部指導講師の宮本佳蓮さん(赤十字京都ユース)が、6月14日に京都市立西京高等学校全日制の教職員人権研修会の一環として、「Dignity for all ~感染症流行時においても全ての人々に人間の尊厳を~」と題して、同校教職員約80人を対象に、新型コロナウイルス感染症への不安が負のスパイラルとなり、人々の差別的な言動となって表れていること、このような状況でどのように子供達と接し、未来につなげていけばいいのかを伝えました。
 講演のなかで宮本さんは、「危機的状況で一番被害を受けるのは子供達を含めた災害弱者です。今は社会全体に不安というストレスが溜まっていて、その捌け口は子供達を含めた災害弱者に向かっています。その人達は反発することが出来ません。不安や恐怖に振り回されず、助け合おうという一人ひとりの態度が大切です」と話されました。
 受講者からは、「やはり大切なことは正しい知識を持ち、相手の立場に立って行動するという冷静さではないかと思った。外部の状況に流されず、本当に今何を大事に行動すべきかを生徒にも伝えて行きたい。」といった感想が寄せられました。
※災害弱者:子供や女性、高齢者、貧困者、持病のある人、身体しょう害者や精神疾患を抱えた人、マイノリティなど

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