3つの顔をもつ新型コロナウイルスに打ち勝つために

 日赤京都府支部の上田敏勝事務局長が、7月3日に伏見区役所で開催された「ふしみ人権の集い2021 第1回学習会」において、「三つの顔をもつ新型コロナウイルスに打ち勝つために」と題して、会場に訪れた77人の市民の方に向けて、新型コロナウイルスに対する行き過ぎた不安が負のスパイラルとなり、人々の差別的な言動となって表れていること、様々な立場の人を思いやること、ウイルスに感染したことは罪でも何でもないことを呼びかけました。
 講演のなかで2011年の東日本大震災(福島第一原発事故)での福島県の人々に対する差別問題にも触れ、「大規模な災害や未知の感染症などが発生した場合、不確かな情報により風評被害や差別問題が発生する例が多くみられます。正しいと思い込んで不確かな情報の拡大に協力していることもあります。拡散すると止まりません。特に不安な状況下ではすぐに発信するのではなく、考える時間を取ることが必要だと思います」と話しました。
 また、講演の最後に京都府青少年赤十字賛助奉仕団の北村優さん、しんのすけくん、ハートラちゃんがゲストで登場し、子供たちに向けてつくったコロナ啓発ソングを披露されました。
 受講者からは、「目に見えないから不安になり、その不安の解消のために差別が生まれるという言葉に納得した。一人一人が正しい知識を得て、負のスパイラルを断ち切らないといけない。」といった感想が寄せられました。

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子供向けコロナ啓発ソングはコチラからご覧いただけます。