「人のために行動を起こせる人がリーダーである。」青少年赤十字リーダーシップ・トレーニング・センター高校生の部を開催しました!
8月2日火曜日、京都テルサにて「リーダーシップ・トレーニング・センター高校生の部」を開催しました。
今年度のトレセンの参加者は42名でした。(加盟校5校41名、未加盟校1名)
6月の高校生メンバー協議会で初めて顔を合わせてから2か月、まだ全体に緊張がみられる中、初めての合同の活動“トレセン”が始まります。
最初のプログラムは、
『赤十字概論』と『ボランタリー・サービス(V・S)』
赤十字の創立から、赤十字マークの意味など基本的な事を学び、
困っているすべての人を救うという赤十字の精神を再確認しました。
その後のV・Sの講義の中では、「与える事よりも与え方が大事だ。」
という言葉が多くの生徒に響いたようです。
二つ目のプログラムは、『防災教育プログラム』
日本赤十字社制作の教材「まもるいのちひろめるぼうさい」の中にある“みんなでわけよう”というワークショップを行いました。
各グループのメンバーには予め、様々な家族構成、食料、飲料がランダムで与えられます。班員で話し合い、これらを公平に分け合おうというものです。
災害現場には、様々な人がいて、物資には限りがあります。
分け方に正解はありませんが、全員が納得する事が大切です。
前半の10分間意見を発する事が出来ない役割を持った生徒は、
「もどかしい気持ちだったが、現場には様々な理由で話せない人もいるだろうから、その人の意見にも耳を傾けたい。」との気づきを共有していました。
昼食は、非常食体験!
実際にアルファ米に水を注ぐ作業も生徒自身で行いました。
長期保存可能なカレーをかけて食べ、美味しかったと好評でした!
午後、最初のプログラムは、『応急手当』
三角巾を使った止血方法、傷の手当てを学びました。
今回のトレセンには、ボランティアの坂本指導員が
講師としてご協力くださりました。
本結びの方法について指導を受けている所です。
この結び方が、次のステップに繋がる基本になります。
止血帯を使った止血は苦戦しながらも、ペアで協力しながら
何度も挑戦し、完成させている姿が見られました。
実際に三角巾を使った手当は初めてだったという生徒が多く
とてもいい経験になったと話してくれました。
最後のプログラムは、『リーダーシップとは』
前半は、グループで新聞紙を切り貼りし、お題の文章を作成するというワークショップを行いました。
どのグループも役割分担をして作業をしており、
「あったよ!」「ナイス!」という声が飛び交っていました。
課題達成に向けて、グループの課題に気づき、こうしようと修正していく力が、よりよいリーダーシップに繋がります。
プログラム後半には、世界で起きている人道危機を知り、
いかにリーダーシップを発揮して行動していく事が大切かを学びました。
講義を終えて生徒は、「特に、識字率の低さは直接命に関わる事を知り、もっと世界に目を向けて知らないことを学んでいかなければと思った。」との感想を抱いていました。
閉会式後には、参加者全員に修了証が送られました。リーダーシップとは何か曖昧なまま参加した生徒も、トレセンを通してリーダーという存在に対する自分なりの関わり方を学ぶ事ができたようです。
ある生徒が感想に、「人のために行動を起こせる人がリーダーであると学んだ。」と書いてくれました。
その学びを今後のJRC活動で、また自分の日常生活の中で、実践していってくれると期待しています。
JRC創設100周年記念の寄せ書きが完成しました!
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