「日頃の地道な作業がいざという時に役立ちます!」緊急セットの電池を交換します
14年前に東日本大震災が発生した3月11日(火)、日赤京都府支部で備蓄している緊急セットのラジオ用電池やウエットティッシュの交換のため、防災ボランティアの小谷さんと中村さんが集まりました。
職員と手分けして北部方面の京丹波町防災倉庫、南部方面は井手町防災倉庫などから、約1,000個の緊急セットを日赤京都府支部に搬送する活動です。
小谷さんは赤十字防災セミナーの指導者資格を持ち、お住まいの地域では防災士として活動をされています。
一方、中村さんは昨年、日本初の高校生として赤十字救急法指導員の資格を取得し、春休み中も頻繁にボランティア活動に参加してくれています。
彼は輸血用血液を運ぶ「血液供給車」と、「救急車」のサイレンの音を聞き分ける特技を持っています。
中村さんはラッシングベルトを巧みに扱うこともできます
この日はあいにくの雨模様でしたが、無事に10ヶ所の倉庫から約1,000個の緊急セットを日赤京都府支部に搬送することができました。
小谷さんは「災害が起こった際、仕事や家族の都合で現地に行くことは難しいですが、こうした地道な備えが大切だと思います。参加することで少しでも役に立ちたいです」とお話しされました。
翌日には、小谷さんと中村さんが集めた緊急セットから、南区赤十字奉仕団婦人部のみなさんが古い電池とウエットティッシュの抜き取り作業を行います。
このように、多くのボランティアによって赤十字の活動は行われています。
緊急セットには何が入っているの?
タオル、ウェットティッシュ、ポケットティッシュ、軍手、ゴム手袋、ビニール袋、コップ、スプーン・フォークセット、物干しロープ、洗濯バサミ、救急絆創膏、弾力包帯、不織布ガーゼ、不織布マスク、歯ブラシ、毛抜、携帯ラジオ、懐中電灯、鉛筆、メモ用紙、ブックレット(災害時に気をつけたい症状)がツーウェイバックに入っており、世帯ごとにお配りします。