人権教育
新型コロナウイルスによる不安や恐れから差別・偏見が生まれ、人権侵害に繋がることもあります。
近年、学校や職場で問題となっている「いじめ」など、日本赤十字社では、一人ひとりの尊厳を守る啓発活動に取り組んでいます。
実施事例のご紹介
長野県佐久市立田口小学校では、高学年(約90名)を対象として、青少年赤十字授業『コロナに負けない心づくり』が実施されました。
「自分が、友達が、家族が、新型コロナウイルスに感染したら…」と考えた子どもたち。
初めは「自分も感染したら嫌だ。近付きたくない。」という意見もありましたが、学習を進める中で、「感染した人が悲しい気持ちをしないようにしたい。」という思いが生まれました。
そこで、自分たちにできる感染対策や感染時の行動等を考えるとともに、メッセージボードを作成して医療従事者の方々に感謝の気持ちを伝えました。
参加した子どもたちは、「差別は病気以上に怖いと思った。」「医療従事者の人のためにも、自分にできる予防をする。」と話してくれました。
教材のご紹介
新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~
新型コロナウイルスが引き起こす”負のスパイラル”を断ち切り、さらなる感染拡大を防ぐためのガイドです。
子どもから大人まで全年齢を対象に、分かりやすい内容で、新型コロナウイルスに関する知識を学べます。
ウイルスの次にやってくるもの
人から人へと広まっていく、もしかしたら、ウイルスよりも恐ろしいものとは?そして、わたしたちができることとは?
新型コロナウイルス感染症から、体だけではなく、心を守り、社会を守るための、心構えを伝える絵本アニメーションです。
(監修:日本赤十字社災害医療統括監 丸山嘉一、諏訪赤十字病院 臨床心理課長 森光玲雄)
感染症流行期にこころの健康を保つために
新型コロナウイルスによる感染拡大が続く中で、多くの方が初めての隔離や自宅待機を経験し、大変な思いをしていたり、その方を支える家族・友人・職場の方もどのように接したらよいか、迷われたりすることも少なくありません。
また、高齢者や基礎疾患をお持ちの方とその家族の方も、連日のニュースで不安な気持ちを抱かれているかもしれません。
この度、日本赤十字社では国際赤十字と協力し、みなさまの「こころの健康」を保つヒントとなるサポートガイドを作成しました。困難な時期を乗り切るための一助として是非お役立てください。
「感染症流行期にこころの健康を保つために」シリーズ
1.「隔離や自宅待機により行動が制限されている方々へ」
隔離や自宅待機により、それまで感じたことのない不安・心配におそわれることがあります。どのように対処したら良いのか、そのヒントが掲載されています。
2.「隔離や自宅待機されている方の周りにいるあなたへ」
家族や友人・同僚の方が隔離や自宅待機となった場合、その方の「こころの健康」を支えるときに役立つヒントが掲載されています。
3.「高齢者や基礎疾患のある方・ご家族の方へ」
高齢者や基礎疾患のある方は、この感染症を発症した時に重症化しやすいと言われています。そのような方々とそのご家族の「こころの健康」に役立つヒントが掲載されています。