トイレについて考えてみませんか
世界では未だ、約20億人がトイレを使えない現実があります。
トイレがない人たちは、バケツやビニール袋、屋外で排泄をしている現状です。
排泄物には、病気を引き起こす細菌がたくさん含まれています。トイレがないところでは、細菌が体内に侵入。それらが原因で、免疫力の弱い子どもたちは下痢を発症し1日に800人以上が、命を落としています。
〔参考サイト:「世界トイレの日プロジェクト」(unicef)〕
そんなトイレに関わる問題を、世界のみんなで考え、少しでも改善していくために、2013年に国連が毎年11月19日を「世界トイレの日」(World Toilet Day)と定めました。
日本では、あまり考えられないこの状況ですが、実は全く関係がない問題でもありません。
当たり前のように普段使用している水洗トイレの多くは、災害時に使用できなくなることがあります。過去の災害では、発災後、水が流れないことに気づかずに多くの人が使ってしまったため、避難所の便器は排泄物で満杯になりました。
東日本大震災では、仮設トイレが避難所に届くまでの日数は、3日から長くて1か月以上という調査結果もあります。
引用:〔東日本大震災 3.11のトイレ 現場の声から学ぶ(特定非営利活動法人日本トイレ研究所)〕
この機会に、「災害の備え」として非常用トイレの準備等について、改めて考えてみませんか。
日本赤十字社では、「災害の備え」に関する講演も行っております。
学校や職場、自治会を対象に、講師を派遣することもできますので、お気軽にお問い合わせください。