こころのケア班を被災地へ派遣
令和6年1月1日に発生した能登半島地震災害により大きなストレスを受けた被災者および支援者(自治体職員)の心理社会的支援を行うため、3月3日~9日まで石川県へこころのケア班を派遣しました。
赤十字は、被災地における救護活動として、医療救護班の派遣や救援物資の配分などと共に被災された方々への「こころのケア」を重要な柱の一つとして位置付け、実際に活動を担う「こころのケア要員」の養成に力を入れています。
今回の派遣は、大分県支部と宮崎県支部の合同班で大分県支部からの3名と宮崎県支部からの1名で被災地でのこころのケアにあたりました。
今回は、自らも被災しながら復興のために長時間働く自治体職員の方々に対するケアを中心に活動しました。
少しでも癒しの時間が取れるよう、ハンドケアや足浴などのケアを行いながらお話を伺うことでストレスの軽減に努めました。
日赤のこころのケア活動は、精神科医や臨床心理士などの専門家が実施する支援ではありません。研修により必要な知識や技術を身に付けたこころのケア要員が、被災者の健康や身近な悩みなどをお聞きすることにより、安心感を築いていく心理的な支援と、ハンドケアや足浴などのリラクゼーション、子どもの遊び場の設置、ストレス対処法の広報活動などの社会的な支援も柔軟に考えて活動する特徴があります。また、必要に応じて、専門的な支援への橋渡しを行うことも重要な役割となります。
赤十字では、被災地の状況に応じた活動を継続的に実施しています。