救護班研修を実施しました
災害に備えて赤十字救護班の研修会を実施しました
5月19日(金)と6月2日(金)の2日間、「令和5年度赤十字沖縄県支部救護班研修」を実施し、県内の赤十字救護班要員(医師、看護師、事務職員等から構成され、被災地に派遣される医療チームメンバー)などの育成に努めました。
研修では、頻発化・激甚化している災害に備えて、治療や搬送の優先順位を決めるトリアージの演習や、災害現場や救護所での医療救護活動の知識や技術を学ぶためのグループワーク、実習などが行われました。
受講した職員からは「最初は自分の知識のなさに、何も役に立たないんじゃないかと思いましたが、私の出来ることを増やすため、もっと勉強したいと思いました。」との感想がありました。
日本赤十字社沖縄県支部では、これからも災害対応能力の強化に努めていきます。
「災害現場医療対応の原則(急性期)」
市内で局地災害が発生したことを想定した図上訓練。
地図やカードを使用して、現場での対応の流れ、他機関と協同した傷病者救助方法をグループワークで多職種が意見交換を行いながら検討しました。
「トリアージ」
傷病者が多数発生している場合に、治療・搬送の優先度を決めるための考え方、技術を習得するための図上訓練、実技を実施。
スタッフが傷病者役を演じ、受講生が実際にトリアージを行ったり、トリアージカードの記載を行いました。
また、医療職(医師、看護師)の受講生は、症状をさらに詳しく観察する方法(PAT法)についても実技研修を体験しました。
「医療救護所と巡回診療」
救護班として避難所での救護所の運営、巡回診療などを依頼された想定でグループワークを実施。
受講者間で被災者のニーズや必要な情報の収集、資機材の準備について考え、救護活動の意義、心構えなどを学びました。
「通信と情報共有」
無線の使用、情報の記録方法について実習。
実際に無線機を使用して情報の発信、また、受け取った情報を共有するための記録方法を学びました。
「救護所の設営と運営」
会議室に救護所を設営し、模擬傷病者を入れて診療、報告書の作成を実施。
診療を実施するとともに、救護所で発生が想定されるする様々な問題に対して、チーム内で相談しながら柔軟に対応していました。