『第65回殉職救護員追悼式』を実施しました
5月26日(木)、埼玉県支部殉職救護員慰霊碑前において「第65回殉職救護員追悼式」を実施しました。
この追悼式は、日中戦争から第2次世界大戦にかけて殉職された32名の救護員を慰霊し、恒久の平和を祈念するため毎年行っています。今年もご遺族をはじめ、日赤埼玉県支部長の大野元裕埼玉県知事やご来賓の方々、日本赤十字看護大学さいたま看護学部の学生が参加し、追悼の意を捧げました。
哀悼のことばを述べた大野支部長は、ウクライナ人道危機への赤十字の対応にも触れ、「追悼式に寄せる私たちの思いが、今もなお紛争が絶えない世界に届くことを切に念願するとともに、殉職救護員の御霊のとこしえに安らかならんことを祈念する」と結びました。
式典に参加した看護学生は、
「大学で戦時救護の勉強をしたが、実際に式典に参列しご遺族に接したことで戦争の残酷さを痛感した。実際に活動された救護員の方は高齢になられているので、この思いは私たちがしっかりと受け継いでいきたい。」
「自分とさほど変わらない年齢の看護師が、命をかけて戦地に赴いたことを知り胸が痛くなった。自分自身も、看護の道を志すものとして当時から変わらぬ「人道・博愛」の精神を深く胸に刻み、多くの人を支えられる看護師になりたい」と抱負を述べました。
当日は、戦時救護に関する史料も展示し、ご参列の皆様にご覧いただきました。
この式典が、平和を考える機会になれば幸いです。