見て・触れて・体験して!深谷赤十字病院で体験型病院見学会を実施しました!
10月22日(土)、深谷赤十字病院で近隣在住の小学生とその保護者26組56名を対象に「親子ふれあい病院体験」を実施しました。
この体験会は、「病院が地域に理解され、開かれた存在でありたい。また、将来子どもたちに医療を志してもらいたい。」という病院スタッフの思いから令和元年度に初めて実施され、新型コロナウイルス感染症の影響で中止していましたが今回は3年ぶりに開催となりました。
医療体験
手術室を会場に、超音波検査の体験と、結紮(けっさつ・外科手術で用いる身体の一部を糸などで固定する技術)の体験をしました。
超音波検査の体験では、病院スタッフをモデルとして実際に検査を実施。臓器の動きや大動脈を確認しました。また、手術に用いるメスなどにも触れていただきました。
結紮体験では、皮膚を想定した外科結びと医療用ステイプラー(ホッチキス)での縫合を行いました。
医師も練習に使用する機器を手にし、真剣な面持ちで手を動かしていました。当日は、院長・副院長・外科部長が勢揃いし、熱い指導が行われていました。
看護体験
急変の際の心肺蘇生の体験と、赤ちゃんの沐浴体験を行いました。
沐浴体験では、リアルな赤ちゃんを模した人形を手に、助産師の指導のもと沐浴をおこないました。
心肺蘇生の体験では、看護師からいざという時に実践できる救命措置についての説明、体験を行い、AEDの設置場所などについても再確認していただきました。
災害医療学習
深谷赤十字病院は、重篤な救急患者の受け入れをおこなっていることからヘリコプターによる広域搬送も受け入れています。また、赤十字病院として災害救護にも取り組んでおり、ヘリポートや救急車、救護資機材の見学を行いました。
病院周辺は高い建物がないことから、ヘリポートからは秩父地域や県境を越えて群馬・栃木方面の山々を望むことができました。参加者は、自宅や遠くの山を探すなど楽しい時を過ごしていました。
非常食の体験(+管理栄養士による講話・クイズ大会)
昼食は、災害時の食体験を通じ、備えの必要性を再認識していただきました。
加熱用パックを用いた非常食の調理中には、管理栄養士によるバランスの良い食事についての講話や、飲料に含まれる砂糖の量などについてのクイズ大会を行い、子どもたちは積極的に手を挙げて参加してくれました。
参加者感想(一部抜粋)
☑小6の娘と一緒にお世話になりました。娘よりも私の方が前のめりで楽しんでいたかもしれません。
初めて知る事が多く、どれも勉強になるものばかりでした。 終わった後娘は、「病院で働きたい」と言っていました。
この日の体験が、この先に繋がってくれたら嬉しいなと思います。
☑親子共々とても良い経験ができました。院長先生が直々に縫合の指導をしてくださったのは驚きました。
スタッフの皆さんも親切丁寧にご指導してくださり、参加してよかったです。高校生バージョンなどもお願いできたらと思いました。
☑様々な体験や見学など盛り沢山の内容で、昼食まで学びの時間にするなんて本当にすごいなと思いました。
☑子どもたちの応対をして下さった全ての方々が本当に親切で誠実で、「待っていたよ!」という思いが伝わってきました。すごく嬉しかったです。
☑医療のこと、看護のこと、災害のことなどなど様々なことを見聞することができ、子どもの将来に良い影響を与えてくれると思いました。
子どもたちは医師や看護師の技術に「すごい!」「かっこいい!」と、体験の際には「難しい!」「楽しい!」といった感情を現して、目を輝かせながら参加してくれました。
体験会は、医師・看護師はじめ多くのスタッフが企画に携わりました。子どもたちのいきいきとした姿に皆元気をもらったようです。
深谷赤十字病院では、「優しさあふれる病院」をモットーに、県北地域の急性期医療を担う中核病院として安心・安全な医療の提供に努めています。