『第66回殉職救護員追悼式』を開催しました

 令和5年5月25日(木)、当県支部殉職救護員慰霊碑前において「第66回殉職救護員追悼式」を開催しました。

 この追悼式は、日中戦争から第2次世界大戦にかけて殉職された32名の救護員を慰霊し、恒久の平和を祈念するため毎年行っています。
 今年もご遺族をはじめ、日赤埼玉県支部長の 大野元裕埼玉県知事やご来賓の方々、日本赤十字看護大学さいたま看護学部の学生など約160人が参加しました。

 追悼のことばを述べた大野支部長は、ウクライナ人道危機や世界各地で続く紛争とそれらへの赤十字の対応にも触れ、「追悼式に寄せる私たちの思いが、紛争が絶えない世界に届くことを切に念願するとともに、殉職救護員の御霊のとこしえに安らかならんことを祈念する」と結びました。

 式典に参加した看護学生は、「これまで戦争は歴史として勉強するものと考えており、自分とは遠いものだと思っていました。しかし、式典に参加して当時の悲惨な状況を知る中で、改めて今の世界を見てみると、決して「平和な生活」が当たり前でないことを実感しました。命の尊さを認識した上で、博愛の精神をもった赤十字看護師になれるよう努力していきたい。」と述べていました。

 当日は、戦時救護に関する史料も展示し、ご参列の皆様にご覧いただきました。

 戦争の悲惨な記憶を決して風化させることなく、命の尊さや平和の大切さを次世代へとつないでいけるよう、多くの方と“平和への願いを”共有する1日となりました。

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