第4ブロック合同災害救護訓練を実施しました。
6月15日(土)、竜王町総合運動公園および竜王町防災センターにおいて、近畿2府4県の赤十字施設合同で災害救護訓練を実施しました。
本訓練は、メディカルラリー方式※で実施し、
①被災地の医療を統括・調整する機能を担う災害対策本部訓練と的確に連携し、救護班が被災地域で活動するために不可欠な情報をいかに効率よく入手していくかを学ぶ「本部とのやりとり」
②多くの傷病者に対して、限られた資源の中で速やかに観察や手当てを行う訓練や、薬剤師による服薬指導などの訓練、救護活動を円滑に行うための連絡調整員(主事)のスキル向上を図る「救護班職種別」
③災害で大切な人を失った悲しみ、ご遺族の置かれている状況やニーズ、抱えている問題を理解し、より適切に対応できるよう知識・技術を学ぶ「遺族対応」
④発災急性期における避難所を評価し、地域や保健所等と連携し、少しでも避難所の環境が改善されるよう、予測される問題と解決方法などを考え、実行する訓練を行う「避難所アセスメント」
⑤複数の救護班が役割分担をして、避難所救護所の巡回診療を円滑に行うための知識・技術を学ぶ「巡回診療」
の5つを行いました。
また、同時に赤十字ボランティアが活動するための赤十字防災ボランティアセンター運営訓練を行い、ボランティアセンターの設置運営や情報伝達物資輸送などの訓練を行いました。
自然災害が多発する昨今、日本赤十字社では、訓練を重ね、一人でも多くの人を救うことができる体制を整えてまいりますので、今後とも皆さまのご支援をお願いいたします。
※メディカルラリーとは、医師や看護師などからなるチームが救護に関する知識・技術を競う方法のことです。
指定された場所(シナリオステーション)で模擬患者に対して診察や処置を行い、ジャッジがその的確さや職種間の連携など様々な評価ポイントに沿って採点します。チームは各シナリオステーションを回り、その総合得点で順位を競います。なお、本訓練においては、順位自体よりも各参加者の事前事後を含めた活動内容を重視します。