私たちが救護員主事です! 災害に備え、救護の力を伸ばす訓練を行いました
救護員主事についてご存じでしょうか。災害時に派遣される医療救護班の中で、医師や看護師、薬剤師等が被災地で円滑に医療救護活動ができるよう、救護現場での情報処理や救護施設の設営をはじめ、多岐にわたる業務を行います。
梅雨の晴れ間の6月17日、日本赤十字社徳島県支部で、救護員主事10名が技能向上を図る訓練を行いました。
救護員主事の活動で特に重要なのが「情報収集」と「情報共有」、そして「記録」です。
連絡を取り合う手段として「無線」や「衛星携帯電話」があります。
運用ルールや使用環境に制限がありますので、日頃の訓練がとっさの時に役立ちます。
そして、もう一つ大切なのが「記録」です。
災害の規模はどの程度なのか、発災場所はどこか、負傷者はいるのか、医療機関に搬送は可能かなど、災害現場や関係施設とのやりとりの中で、膨大な情報を正確かつ迅速に記録するすることが求められます。
訓練で使用したシートは、たった5分のやりとりでいっぱいでした。
テントの設営も救護員主事の仕事です。避難所に救護所用の部屋を確保できない可能性も考慮します。近年では、新型コロナウイルス感染患者の対応場所として活用することも想定しています。
他にも、避難所が円滑に運用でき、安心して避難所生活が送れるように「炊き出し指導訓練」や「段ボールベッド設営訓練」なども行いました。
これらの訓練内容や配備された資機材は、過去の災害やそこで活動したスタッフ、被災者などの声が反映され、更新されています。私たち救護スタッフはその思いを受け取り、救うことを続けるための知識や技術、そして赤十字の救護員主事としての意識を育てています。